──注目度も高いと思いますが、反響などは受け取っていますか?
ありがたいことに注目度の高さは感じています。1つ前にやっていた役がいつもワクワクしているような役だったので、今作とは真逆ですから、役柄に対する反響もいただいています。
それがこの仕事の醍醐味。いろいろな人の人生が生きられるって、役者の仕事でしかできないことだと思うので、また違った1人の女性としてこの3ヵ月間を生きて、皆さんに見届けていただきたいなと思っています。
松本若菜「托卵」を決意する美羽だけど、“ザ・悪女”ではない
──美羽はどのような人物と捉えて演じていますか?
「私は悪女になる」とセリフにもあるのですが、美羽は恐らく皆さんが想像する“ザ・悪女”ではないと思います。
1話から美羽が悪女にならなければいけなかった理由が、かなりのスピード感で描かれているのでご覧いただきたいのですが、周りのキャラクターの存在も重要で…。とにかく私自身はいろいろな悪女の顔を表現していきたいなと思っています。
──「悪女になっても仕方なかった」という説得力を持たせて、視聴者に伝えていくということでしょうか?
そこが難しいんですよね。私は不倫を肯定はしないので。
ただ、今回のテーマである托卵は、実際にある話だそうで。「自分の近くにもあるかもしれない」という人間の怖さのようなものを、一つのエンターテインメントとして見て、考えてもらえたらいいのかなと思っています。
──美羽を演じるうえで、心がけていることはありますか?
クランクイン前から監督と、物語はダークだけどお芝居をダークにしすぎるのはやめようと話していました。例えば、夫・宏樹(田中圭)から厳しい言葉を受けるシーンも、暗くしようとすればしやすいのですが、そうじゃない表現を、と。
クランクインして、実際にお芝居をしたときにその意図がより明確に理解できました。人間って、本当につらいときこそ明るく振る舞ってしまうものですよね。
美羽は、人の空気を読んで作り笑顔をしてしまうのですが、話が進んで心情や環境の変化があってもその根本にあるものは変わらずにあります。ただ、それを「分かりやすくしないように」と心がけて演じています。