──2クール連続のドラマ主演となりますが、オファーを受けた際の心境を聞かせてください。

いろいろなご縁があってのことですので、とてもありがたいなという思いでいっぱいです。ただ、今回の役に関しては、やりがいはあるけどお受けするのが怖かったですね。

私が演じる美羽は、夫とは別の男性の子どもを“夫の子”として産み育てる女性なので、肯定派ばかりではないと思います。私も応援はできないですし。

でも、そういう女性をどうやって紐解いていこうかと思ったときに、美羽が近くにいる人や家族だったら、自分はどうやってその人のそばにいられるかと考えて、いろいろな感情が湧き出てきました。

美羽は誰かに助けてほしいわけではなくて、自分がその道を選んだからにはそれ相応の罰を受けなければならないことは分かっているんだろうな、と。だからこそ悲劇のヒロインにはならないようにと思っています。

松本若菜「嫌われたくない。でも…」オファーを受ける際の迷い

──オファーを受ける際に迷いがあったのですね?

ありました。人間である以上、やっぱり嫌われたくないですし。でも、だんだんと「それでもいいか」「役を演じて嫌われるなら本望か」と思えるようになって…嫌ですけどね(笑)。

ただ、美羽として見てもらえるなら、私にとって俳優としての一つの代表作になるのかな、と。それに、これからどんな役がいただけるのかは分かりませんが、きっとこういう役はないだろうと思いましたし、しっかりと美羽として生きていこうと思い、お受けしました。

──今作は、『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』(2014年)、『あなたがしてくれなくても』(2023年)に続く、夫婦のタブーを扱うドラマの第3弾ですね。

プロデューサーさんとは以前から別の作品でご一緒していますが、今作についてお話したときに、何年も温めてきた作品で、『昼顔』と『あなたがしてくれなくても』の流れをくみながら、一番難しい話になるかもしれない今作への意気込みや愛情を感じました。

そこに「松本若菜」という名前を出してくれたことにもきっと意味があると思いましたし、すごい大役を任せてくださったな、やるしかないなという思いです。