シームレスにエピソードが移行して、涙が止まらない展開に
っというわけで、今回の第7話。以下の前提&あらすじを読めば、まだ見たことない初見の方もきっと楽しめる内容になっているので、ぜひ騙(だま)されたと思って、見てください。
把握しておきたい、このドラマの前提
『介護スナックベルサイユ』は、ご老人たちが集まるスナックで、そこへ来れば魔法のように元気になってしまう、さまざまなサービスが施されます。そして、そんなお客さまの中でも、余命が近づいた方には、1人1杯しか飲むことのできない「魔法のワイン」が提供され、それを飲むと会いたい人に会えるという効能があります。そんな、お客さまの“会いたい人(ときに物体)”エピソードが、毎回2本繰り広げられます。
そして、そんなお客さまエピソードとともに挿入されるのが、『介護スナックベルサイユ』で働くスタッフたちの“ワケアリ”。彼らは、なぜそこで働いているのか。「介護スナックベルサイユ」にまつわる不思議な秘密とともに、ジワジワと描かれていきます。
それを踏まえての、そんなこんなの第7話
まず突然、『介護スナックベルサイユ』では、毎週土曜に「ラスベガスデー」なるイベントを開催しているというアナウンスから始まり、その様子が展開されます。
そんななかでの、エピソード①「貧乏神は最後に“勝てる”のか!?」
彼の“逆”を賭ければ必ず勝てるという、通称“貧乏神”のお客様・胡桃(温水洋一)がご来店。彼が最後に会いたい人、それは、きっと人類の誰も、会ったことがないであろう、“とある人物”!!なもんだからびっくり仰天。そんな“とある人物”に、貧乏神・胡桃沢は、“とある勝負”をし、その…結果は!?
っという、超ド級の“気になる”を置いといて、エピソード②「チーママみどりの餃子」が始まります。
これまでも、突然働くことになった大輝(杢代和人)をはじめ、「介護スナックベルサイユ」スタッフの“ワケアリ”が描かれてきたこのドラマですが、今回は笛木優子さんが演じるチーママ・みどりの“ワケアリ”が描かれます。
それがまた、これまでの、闇バイト問題(大輝)、対戦相手を亡くなってしまった元ボクサー(健太:木村了)、妻帯者をどうしても好きになってしまう女性(未来:杏花)と、それらだって相当濃厚で、その数分間だけのドラマではかみ砕けないほど壮絶な“ワケアリ”だったっていうのに、チーママ・みどりのエピソードはそれらに引けを取らない、いや超える、とてつもない“ワケアリ”。
そこから、シームレスに、2人目の“お客さま”エピソードへ移行して、それがみどりに関係する人物で、涙が止まらない展開に。
もう、あの“餃子の形”だけで泣ける…。うんうん、来るよね?餃子、来るよね?来るよね!?ってわかりきってんのに、“餃子”出てきただけで泣ける…何なの…何なのこのお話…とてつもなく…沁(し)みる…と、ここで、みどりのお話、“餃子”に没入しすぎて、すっかり忘れかけていたあの件…あの“勝負は!?”がラストに展開され…ってなる物語(もう、これはあらすじなのだろうか?)!!!
突然の「ラスベガスデー」から始まって、急にどうした!!ってなるんだけど、そっからの意外な“会いたい人”の登場。そこからの手に汗握るドッキドキの攻防戦。
で、そのオチは?ってなったところで、急激にチーママみどりさんのお話へ移行して、まさか「ラスベガスデー」に意味があった。“餃子”泣ける…今日も、ええ話や~!!大満足!!ってなってて、結局 “オチ”の件、すっかり忘れてた!!!ってなるくらいの濃厚エピの連続攻撃!!!からの、衝撃のラスト!!!
美しすぎる起承転結。とんでもない作劇!みなさん、第7話見ましょう!!
