忘年会や年末年始の旅行などで、カギの解錠の依頼が増える今の季節。中でも、この時期に多いのが“車のカギのトラブル”だといいます。

『サン!シャイン』は、いつ自分の身に起こるか分からない、“カギトラブル”を解決する職人に密着しました!

バッテリーが上がってリモコンキーきかず

今回密着したのは、365日、24時間体制であらゆる鍵トラブルに対応する「鍵のかけつけ本舗」。水野辰章代表によると、一日平均50~60件ほどの問い合わせがあるといいます。

早速、「車のカギが開かなくなった」という依頼が入りました。

マンションの立体駐車場から電話をかけてきた依頼者。
1カ月ほど車に乗らずに駐車場に止めていたところ、車のバッテリーが上がってしまい、リモコンキーを操作しても開けられなくなってしまったといいます。

カギ開け職人歴6年の栗原さんによると、車は駐車している状態でも、リモコンキーや時計などで常に電力を消費している状態にあるため、1カ月乗らずに放置すると、バッテリーが上がってしまう原因になるといいます。

依頼主:
友達とこのあとキャンプに行く予定で、この車は使わないけど、道具全部がここ(車の中)に入っていて…。

まずはピッキングで解錠を試みる栗原さん。しかし、連結部分が外れてしまったのか、カギが回ってもロックが開かないという状態に。

さらなる奥の手として、空気を入れて扉を浮かせ、そこから解錠するという手段をとってみますが…。

『鍵のかけつけ本舗』 職人歴6年・栗原真さん:
全然浮かないですね。かなり密閉されている…空気を入れても浮かないですね。

密封され、カギ開け職人すらお手上げの状態に。料金は成功報酬のため、今回の費用はもらいませんでした。
車のカギ開けはお手のものと豪語していた栗原さんも、これにはがっくりと肩を落とします。

その後、再び車のカギの解錠に関する依頼が!
ジムに行く途中、コンビニに立ち寄った依頼者。うっかりカギを車内に入れたままドアを閉めてしまったといいます。

カギ開け職員の意地をかけて、作業開始。
なんと今度はわずか2分ほどで解錠に成功しました!

依頼主:
すぐ開けてもらえたので良かったです。またあったらぜひお願いしようかな?
あ…、もう二度と、同じことはないように気を付けます。

「新しいカギが欲しい」狭い作業場で悪戦苦闘 

車のカギの解錠で、さらなる“難題”の依頼がやってきました。

対応にあたったのは、職人歴8年の竹中さん。
依頼者によると、車のカギを紛失し、警察に届け出を出したものの見つからず、仕方なく業者に依頼することにしたといいます。

早速解錠作業にあたり、わずか3分ほどで解錠に成功。しかし、今回の依頼はここからが本番です。

本来、カギを紛失した際は、ディーラーに相談し2週間ほどで新たなカギを作ってもらうのですが、依頼者はこれから車を使用する予定があるため、新しいカギを作成してほしいというのです。

カギがないので車を動かすことができず、かなり手狭な場所での作業。
1時間ほどかけて鍵穴を取り出し、新たなカギを作るために、車の荷台に設置された作業場に向かいます。

鍵穴にあうようミリ単位で調整を行い、作ったものを鍵穴に刺してみます。

『鍵のかけつけ本舗』 職人歴8年・竹中裕一さん:
ん~、回んないですね…。なんでかなっていう感じですね。

鍵穴には刺さるものの、回らないカギ。電話で先輩たちに相談しながら、試行錯誤すること約1時間…。

『鍵のかけつけ本舗』 職人歴8年・竹中裕一さん:
回りました!

ようやく、ぴったりのカギが完成!無事エンジンもかかり、一件落着となりました。
約3時間かかった、カギの解錠から作成までの費用は6万3800円。依頼者も胸をなで下ろします。

依頼主:
夜に(郊外の)ラーメン屋とか行きたいですね。鍵できてよかった…。

谷原氏もヒヤッと「犬がカギを」

『サン!シャイン』のメインキャスターを務める谷原さんも、過去に車のカギに関するヒヤッとした出来事を経験したことがあるといいます。

谷原章介キャスター:
犬を車に乗せていて、カギを車内に置いたまま、リアのゲートを開けようとしたの。で、閉めて戻ってきたら、車のドアのカギが、(スイッチを)押したら閉まるタイプがあるじゃないですか?それを犬が「帰ってきた!」って(興奮して中から)閉めちゃって。
夏だったし、エンジンも止めていたから、すぐにカギの方を呼んで、開けてもらいました。
本当に、ガラス割ろうかと思いました…。

いざとなれば“解錠のプロ”がいるとはいえ、カギの紛失やインロックには十分注意してお過ごしください。

(『サン!シャイン』 2025年11月17日放送より)