生き生きとしているご老人と、未来に絶望している青年という対比

ま、いったん、その怖くなったことは忘れて(なんでだよ!)

そんな“死”が間近な人たちが紡ぐオムニバスに加えてですよ?その縦軸となる物語ってのが、介護スナックにひょんなことから出入りすることになった青年・大輝(杢代和人)の“闇バイト”ですよ。ご老人たちの死に加えて、若い青年の闇を描く…という、どこをどう切り取っても、どう描いたとしても、視聴中のポジティブは得られないはずじゃないですか。

なのになのに、視聴中も、視聴後もポジティブでしかない!!というこの不思議さ!!いや、とてつもない“変”さ!!

そして、この第3話、その“変”が、頂点に達します!!(どういうことだよ)

っといいますのも、先の通り、ご老人たちのオムニバスの間に挿入される、大輝の縦軸というその構図は、介護スナックでありながら生き生きとしているご老人たちと、若いはずなのに未来に絶望している青年という対比、もしくはファンタジーとリアルを対にして描いているわけですね。

で、そんな構図のおかげでとんでもない深みを与えている…ってのはわかるんだけど、そうはいっても、実際に描かれてみると、オムニバスに連続する縦軸という構成だもんだから、なんというか、取り合わせが悪いっていうか、どちらかがどちらかを引き立てたり、噛み合ったりしないと、どうしても別々のドラマに見えちゃうんですね。もう、ぶっちゃけていっちゃうと、大輝のエピソードいる?ってなるわけです。

うんだけどだけど、今回、その大輝が、“闇バイト”のディテール満載で描かれちゃってて、ファンタジーでは打ち消せないほど深刻具合に陥り、ついに介護スナックと融合することになるのです。

つまり、この第3話、ここへきてリアルとファンタジーが早くも交わる回になるのです。リアルとファンタジーが交わる?…うん、それはリアルなのか?ファンタジーなのか?そして、悲劇なのか喜劇なのか?乞うご期待!!

で・で・で、今回、あの“魔法のワイン”「SEE YOU IN MY DREAMS」に、まさかの、まさかの新展開!僕的にはもう、すっころぶくらいの驚天動地の新展開。まだ、まだ第3話だっていうのにだよ!?

それもそうだし、当然今回のオムニバスパート、元教師の片桐(ふせえり)と天才棋士・二宮(西岡德馬)のエピソードも興味深くて、ずっと見ていたくて、とんでもないエンターテインメント!!

清水先生!!(このドラマの脚本家・清水有生さん)これ、シーズン4までいけますよ。僕、ついていきます(?)!!