脚本・三谷幸喜さん、主演・菅田将暉さん、共演・二階堂ふみさん、神木隆之介さん、浜辺美波さんによる、水10ドラマ『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』。

本作は1984年の渋谷を舞台にした青春群像劇で、三谷さんの半自伝的要素を含んだ完全オリジナルストーリー。

このたび、渡辺謙さんが“エピグラフ”の声を務めていることが明かされました。

「1984年」という時代を三谷ワールド全開で描く

物語の舞台は、渋谷・八分坂(はっぷんざか)。渋谷駅から徒歩8分であることからその名称で呼ばれ、案内所、ジャズ喫茶、ラブホテル、ストリップ劇場らがところ狭しと軒を連ねる大人の繁華街です。

妖艶なネオンが照らすこの街角に、途方に暮れた若き劇団演出家・久部三成(くべ・みつなり/菅田)の姿が。あまりの粗暴ぶりに自身の劇団から追放されてしまいます。あてもなく八分坂へ迷い込んだ久部は、案内所のおばば(菊地凛子)に誘われるがままにWS劇場の扉を開き…。

不器用ながらも、生きることに一生懸命な“人間くさい”人たちが、目と目を合わせ、心と心を通わせ、ときに激しく衝突しながらもエネルギッシュに生きた「1984年」という時代を、三谷ワールド全開で笑いと涙いっぱいに描きます。

このたび、渡辺謙さんが、本作に登場するシェイクスピアの“エピグラフ”の声を務めていることが、第1話の放送内で明かされました。

“エピグラフ”とは、書物の冒頭や章の初めに置かれる題辞や引用句のこと。

あまり聞きなじみのない言葉ですが、シェイクスピアのいろいろなモチーフを盛り込んでいる本作では、このエピグラフがまるで小説のように登場します。毎話、ドラマ本編のヒントにもなるシェイクスピアの名言が登場するので、そちらも注目です。

『坂の上の雲』(2009年~2011年/NHK)、ドキュメンタリー映画『アース』(日本語吹き替え版/2007年)のナレーション、さらにはドキュメンタリー番組のナビゲーターなども務める渡辺さん。

その名前が、本作のエンドクレジットに表記されると、SNS上は瞬く間に驚きと喜びの声で盛り上がりました。

渡辺さんは、三谷さん脚本作品には『君たちがいて僕がいる』(1992年/フジテレビ)で主演したほか、映画『ラヂオの時間』(1997年)などに出演。また、三谷さん演出の舞台『ホロヴィッツとの対話』(2013年)では、主演を務めています。

『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』第2話(15分拡大)は、10月8日(水)22時より、フジテレビで放送されます。