<安田顕 コメント>

(今年出演の地上波ドラマ8作品目と聞いて)本当にありがたいことです。今作で描かれる「情報犯罪」は、みなさんの日々の生活に直接関係する犯罪ではあるのですが、私が演じる佐生から見ると、その犯罪が目指すところはもっと大きな犯罪へとつながるんだと思います。そんなスケールの大きさを脚本から感じました。

佐生は官房副長官ですが、警察庁からの出向という形で官僚入りした人物です。選挙に左右される政治家より合理的にことを進められる警察庁のキャリアを選んだところが、佐生らしさを表していて、問題に直面したとき、百人を救うために一人の犠牲はやむを得ないという合理的判断も持っている人なのかなと思います。

主演の沢口さんとは『コントの劇場 〜The Actors' Comedy〜』で一度ご一緒させていただきました。自分が子どものころに映画館で久々に『ゴジラ』が上映されたんです。その作品に当時『東宝シンデレラ』でグランプリを受賞された沢口さんが出演していらっしゃって、僕の世代としてはその『ゴジラ』がすごく印象に残っています。

そこからずっと第一線で活躍されている方と、今こうして同じ作品の中でご一緒できるのは俳優冥利(みょうり)に尽きます。

みなさんがテレビを楽しんでいただけるように、エンターテインメントを楽しんでいただけるように、このドラマを楽しみにして待っていただけるように、作り手の一人として頑張って臨んでいきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。