「情報犯罪」に挑む『絶対零度』新章のキャスト紹介
下段左から)馬場園梓、黒島結菜、板谷由夏、白本彩奈
DICTを主導した内閣官房副長官役…安田顕
安田顕さんが演じるのは、内閣官房副長官の佐生新次郎(さしょう・しんじろう)。
首相官邸を陰で支える参謀であり、政権中枢の実務を一手に担う、頭脳明晰な官僚。総理から一目置かれていて、立場上マスコミに顔が出ないことを逆手にとり、各省庁との調整役を巧みに果たしています。
警察庁から官邸に出向してきた過去を持ち、国内の治安、国家安全保障に関わる領域のプロフェッショナル。公安をはじめとする警察機構との太いパイプを駆使して官僚組織を自在に操っています。一見すると誠実で忠実な官僚ですが、ときおり見せる沈黙や回避的な態度、そして言動の端々から、“何かを隠している”ような不穏な気配が漂います。
さらに佐生は、二宮(沢口)が所属する「情報犯罪特命対策室」(DICT<ディクト>)の立ち上げを総理とともに主導した人物。
佐生が警視庁内の各課よりスペシャリストを選出して立ち上げましたが、二宮は佐生が選んだ人物ではなく、それゆえ佐生は組織内での二宮の動きを注視しています。また、国家におけるDICT<ディクト>の必要性や組織のイメージアップ向上を推し進めており、組織の成果を上げるためなら独自のルートを使った多少強引な情報収集もやってのけ、組織を陰でバックアップしています。
しかし、その行動が総理への忠誠心からなのか、それとも別の意図によるものなのかは誰にもわからず。周囲から一目置かれながらも「信用していいのかわからない」と危ぶまれる存在。そしてやがて、佐生の“本当の目的”が明らかになっていき――。
安田さんは、今作が2025年の地上波で放送されたドラマ出演8作目(※)の出演。また、沢口さんとは『コントの劇場 〜The Actors' Comedy〜』(NHK BSプレミアム/2014年)で共演。ドラマ作品での共演は本作が初となります。
(※)安田顕さん 2025年地上波で放送された出演ドラマ(現時点)
『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』(NHK)
『俺の話は長い ~2025・春~』(日本テレビ)
『今日のさんぽんた』(声の出演/FODおよび地上波放送)
『日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった』(フジテレビ」
『ダメマネ! -ダメなタレント、マネジメントします-』(日本テレビ)
『失踪人捜索班 消えた真実』(最終回のみ出演/テレビ東京)
『奪い愛、真夏』(テレビ朝日)
専門学校卒の元SE役…黒島結菜
黒島結菜さんが演じるのは、DICT<ディクト>のメンバーで調査官・清水紗枝(しみず・さえ)。専門学校卒の元SE(システムエンジニア)。
その知識とスキルを買われて警視庁に入庁。高度化・巧妙化する情報犯罪、特にインターネット上の犯罪に対応するエキスパートとして活動してきました。逮捕権を持たないため、DICT<ディクト>のメインルームに常駐し、サイバー空間から事件の本質に迫るキーパーソン。
ショートスリーパーで、一人で黙々と作業をするのが好きなマイペースな性格。そのデータ収集と解析力を「天才」と評されるが、自身は「努力型」だと謙遜します。
黒島さんは、意外にも今作がフジテレビ連続ドラマ初のレギュラー出演、月9枠に初登場となります。沢口さんとは、今回が初共演。
数字に強い巡査部長役…一ノ瀬颯
一ノ瀬颯さんが演じるのは、DICT<ディクト>のメンバーで巡査部長の南方睦郎(みなかた・むつろう)。元・警視庁捜査二課。
幼少期から数字に強く、パズルや将棋が得意。金融詐欺の内偵に携わり、若手ながらデータ分析に長けて、詐欺グループの資金の流れ解明にも貢献します。これまでは、頭脳派として評価を上げ、経済犯罪や汚職、横領、企業不正などを担当。
本人にそんなつもりがないものの、先輩に対して生意気にとられるような言動をしてしまうマイペースで天然な一面も。仕事はきっちりできるタイプで、論理的な思考力がありデータ分析ができる切れ者。上司との人間関係の構築に悩むZ世代のインテリ刑事です。
一ノ瀬さんは、『騎士竜戦隊リュウソウジャー』(2019年/テレビ朝日系)で俳優デビュー。『Believe-君にかける橋-』(2024年/テレビ朝日系)、『若草物語―恋する姉妹と恋せぬ私―』(2024年/日本テレビ系)などの人気作に多数出演。月9ドラマへの出演は『119エマージェンシーコール』(2025年)以来のこと。沢口さんとは初共演となります。
ムードメーカー的存在の警部補役…馬場園梓
馬場園梓さんが演じるのは、DICT<ディクト>のメンバーで警部補の田辺智代(たなべ・ともよ)。
元公安部で、警備や外国人監視業務に従事してきました。国際的な情報収集に関わり、さまざまな人脈を持っています。その後は総務部、監察部を移りわたり、総務部では物品調達課で業者とのつながりを作り、監察部では警察内部の規律違反や不正調査を担。警察内外のネットワークを広げ、その経歴を買われてDICT<ディクト>に選ばれました。
調達・監察・公安の経験から“人・モノ・情報を繋ぐハブ“として力を発揮。室長にズバッとツッコミを入れたり、部下に軽妙に絡んだりとチーム内に軽やかな空気と頼もしさをもたらす存在。
馬場園さんは、芸人としての活動を大切にしながらも、日曜劇場『99.9-刑事専門弁護士』(2018年ほか/TBS)、『ハケンの品格』(2020年/日本テレビ)、『夕暮れに、手をつなぐ』(2023年/TBS)などの話題作に出演。月9ドラマへの出演は、『恋仲』(2015年)以来、10年ぶりとなります。
演技力と即応力に長けた巡査部長役…金田哲
金田哲さんが演じるのは、DICT<ディクト>のメンバーで巡査部長の掛川啓(かけがわ・けい)。
元公安部・外事警察課の掛川は、中国、ロシアのスパイ活動を監視、摘発する任務に就きます。偽装会社への潜入や、「なりすまし捜査」で頭角を現し、どんな状況でも“誰かになりすます”演技力と即応力に長けています。
場を和ませる軽口を叩く一方、仕事では冷静で有能さを発揮。上には調子よく合わせ、下には強く出ることができず、後輩の南方にはなめた態度をとられるなど、歯痒さを感じています。
金田さんは、バラエティで見せるコミカルな一面とは対照的に、映画『燃えよ剣』(2021年)、映画『ヘルドッグス』(2022年)などに出演。大河ドラマ『光る君へ』(2025年/NHK)では、自身初の大河ドラマにして、物語の重要人物・藤原斎信役を演じ話題に。
フジテレビドラマは『ブザー・ビート~崖っぷちのヒーロー~』(2009年)以来、16年ぶりの月9ドラマレギュラー出演。沢口さんとは初共演となります。
采配力に優れたDICTの室長役…松角洋平
松角洋平さんが演じるのは、DICT<ディクト>室長で警視・早見浩(はやみ・ひろし)。
捜査一課で、殺人・強盗・組織犯罪など重大事件をいくつも担当。徹夜続きの張り込み、長時間の取り調べ等を経験し、聞き出す力と観察眼はピカイチ。
内閣官房副長官の佐生にも一目置かれている早見は、佐生からの指令や情報を的確に処理して、チーム内メンバーを的確に采配します。
佐生や総理の「組織を大きくしたい」という期待を一身に背負っている人物。正義感にあふれ、真っ直ぐな性格ですが、若手の部下との接し方をまだつかめておらずチャーミングな一面を見せる場面も。室長として部下たちをまとめながら、佐生の指令を受けるという間に挟まれるポジションで苦労します。
松角さんは、劇団・文学座の座員として、舞台で確かな存在感を発揮。その後、映画『関ヶ原』(2017年)、映画『無頼』(2020年)、映画『燃えよ剣』(2021年)などの話題作に出演。近年では、映画『十一人の賊軍』(2024年)、日曜劇場『御上先生』(2025年/TBS)などに出演。フジテレビ作品では、『監察医 朝顔』シリーズ(2020年ほか)で冷徹な監察官を演じ、月9ドラマへの出演は『ナイト・ドクター』(2021年)以来、4年ぶりとなります。沢口さんとは初共演。
総理・桐谷杏子(板谷由夏)の一人娘役…白本彩奈
白本彩奈さんが演じるのは、総理・桐谷杏子(板谷由夏)の一人娘で高校3年生の桐谷カナ(きりたに・かな)。
政界に身を投じる母に対し、物心ついたころから「国家にとっては母が大切でも、私にとっては“母親”がいなかった」と感じており、父親は大手企業のエリート。出張等で家にいないことが多く、家族としてのぬくもりをほとんど知らずに育ちました。そのため、母への反発心と寂しさが入り混じり、それゆえの行動が悲劇を引き起こすことに…!?
白本さんは、8歳から子役としてのキャリアを本格的にスタート。ドラマ『最後から二番目の恋』(2012年/フジテレビ)で、中井貴一さん演じる長倉和平の娘役を務め、注目を集めました。2024年、映画『箱男』では、数百人規模のオーディションで抜てき。作品はベルリン国際映画祭でも上映され、その演技力が国内外で高く評価されました。2025年に月9ドラマ『続・続・最後から二番目の恋』に出演し、原点となった作品への再登場が話題に。今作で月9ドラマに早くもカムバック!沢口さんとは『科捜研の女season17』(2018年/テレビ朝日)で共演しています。
DICTを発足させた総理大臣・桐谷杏子役…板谷由夏
板谷由夏さんが演じるのは、総理大臣・桐谷杏子(きりたに・きょうこ)。
日本初の女性総理大臣。政治改革の象徴として圧倒的な存在感を放ち「日本のサッチャー」「鉄の女」と称される存在です。
DICT<ディクト>を、内閣官房副長官の佐生と発足させます。従来の犯罪に比べて可視化しにくい「情報犯罪」を、よりすぐりのスペシャリストを集めて解決に臨む新組織は良くも悪くも世間や政権内からの注目を集めていますが、その成果も可視化しづらく、確実な成果を報告できない中で組織のイメージアップに苦戦。DICT<ディクト>に成果をもたらそうと尽力する佐生に一目置いています。
政治にすべてを捧げてきた結果、プライベートでは、夫や娘との関係が希薄に。公の場では完璧を演じる一方、母としての自信は持てず、誰にも見せられない孤独と苦悩を抱えています。それはやがて総理という立場と、母という本能の狭間で杏子を悩ませていき…。
板谷さんは、『イチケイのカラス』(2021年)以来、4年ぶりに月9ドラマにカムバック!沢口さんとは初共演となります。
今後も物語の軸を担う重要人物を解禁予定!『絶対零度~情報犯罪緊急捜査~』は、10月6日(月)スタート!毎週月曜21時より、フジテレビで放送されます。