──声優としてのお話も聞かせてください。アフレコをする際のルーティンはありますか?
なるべく口が回るように、7時間は絶対寝ます。このお仕事は長いことやらせていただいているのですが、大学生の頃、深夜までレポートに追われて、翌日朝からアフレコに行ったら、大事なところで口が回らなかったことがあったんです。
どれだけ直結しているかはわからないですが、そのときに睡眠時間は大事だなと思って。それから、自分に合う睡眠時間をいろいろ試して、7時間睡眠で、起きる8時間前に布団に入るのが一番いいな、という結果にたどり着きました。それはできるだけ守るように、生活リズムを整えるようにしています。

あとは、悲しかったり、つらかったり、逆境に立たされるような役やシーンのときは、ちょっとお腹を空かせてアフレコに臨むようにしています。満腹だと幸せな空気感が声に出てしまいますからね。
花澤香菜 最近のリフレッシュ方法はラジオ!リアルイベントにも参加
──出演作が続きお忙しいと思いますが、最近のリフレッシュ方法を聞かせてください。
いっぱいあるのですが、ラジオとバラエティ番組と韓国ドラマです。特にラジオは大好きで、朝起きた瞬間からラジオを聴きます。深夜にやっていた芸人さんのラジオで笑いながら支度をして、移動中には帯番組を聞きながら「みんな日々生活してる。私も頑張る!」と気合いを入れて。
夜は、家に帰って宿題をまず終わらせて、そのあとはご褒美のようにバラエティ番組や韓国ドラマを見てリラックスしています。
──一番好きなラジオ番組はなんですか?
聞いちゃいますか(笑)?ラジオ大阪で、四千頭身・都築拓紀さんが1人でやっている『サクラバシ919』です。都築さんがこのラジオに命を懸けていて、普段の行動がすべてラジオのネタになっていて、エピソードをたくさん聞かせてくれるのですが、本当に面白いです。
実は私、この前ニッショーホールで行われた『サクラバシ919』のオフラインイベントが当たって、行ってきたんです。自分で初めてイベントに応募したのですが、すごい応募数だったらしく、奇跡でした。
都築さんはリスナーのことを「ロブスターズ」と呼んでいて、番組には「We areロブスターズ」という掛け声があります。私、人一倍大きな声が出る自信があったので、一番大きな声をと思っていたら、集まったリスナーの皆さんが同じくらい大きな声を出していて。
熱量の高さに感激しましたし、ここにいるみんなリスナーだと思うと手をつなぎたくなるくらいうれしくて、楽しい時間でした。
大阪のラジオ番組なので知らない方も多いかもしれませんが、radikoというアプリで全国のラジオが聞けるので、ぜひ聞いてみてください(笑)。

──最後に、『TO BE HERO X』の見どころをお願いします。
「クイーン編」を見終わった方は、とんでもなく長い戦闘シーンにびっくりしたかと思います。あのシーンは何度見返していただいても、「こういう動きをしていたのか」「ここはこんな声が入っていたんだ」と発見があると思うので、たくさん見返していただきたいです。
そして、このあとも『TO BE HERO X』は続きます。クイーンとしても、ほかのキャラクターと絡むシーンがあり、「クイーン編」だけでは終わらないということはお伝えしたいですね。最後まで楽しんでください。
【リレー企画:宮野真守さんにヒーローネームをつけてください!】
『TO BE HERO X』に登場するヒーローを演じている豪華声優10人にリレーインタビュー。
今回はヒーローランキングNo.2のクイーンを演じる花澤さんに、ヒーローランキングNo.1のXを演じている宮野真守さんの“ヒーローネーム”を命名してもらいました。

昨日考えてきたんです。「スーパー・エキセントリック・ノンストップ・エンターテイナー」です。ちょっと長いですが、宮野さんのことを語るには言葉が足りなさすぎる…。
宮野さんと接していると、“エンターテインメント”が湧き出てくる瞬間を目の当たりにすることが多くて。アフレコのときもそうですが、舞台挨拶などに登壇するときも、どんなときもずっと「人を楽しませよう」という姿勢の方で、一緒にお仕事をした人たち、出会った人たちをちゃんと幸せにしてくれる方なんです。
ただ、そのエンターテイナーな一面のなかに、エキセントリックな一面もあって。例えば、「ここではしゃべっていいよ」というシーンになると、声優の域を超えたトークを展開して、おしゃべりが止まらない感じとか。すごくカッコいいのに変顔をしてくれるところとか。面白いけどエキセントリックだなと感じます。
いろいろな面をお伝えしようと思ったら、ヒーローネームがちょっと長くなってしまいました(笑)。
撮影:山越隼