声優・山寺宏一さんが、TVアニメ『TO BE HERO X』で演じる役柄について語りました。

中国を拠点とするbilibili×アニプレックスによる完全オリジナルアニメーション『TO BE HERO X』。本作は、特殊な能⼒を持ったヒーローたちが喝采を浴び、⼈々からの「信頼値」によって”ヒーローランキング”が変動する世界で繰り広げられる物語を描きます。

めざましmediaでは、『TO BE HERO X』のトップヒーローを演じる声優10人(X:宮野真守、クイーン:花澤香菜、梁龍:内山昂輝、黙殺:中村悠一、リトルジョニー:松岡禎丞、ロリ:佐倉綾音、ラッキーシアン:水瀬いのり、トラ:山寺宏一、魂電:島﨑信長、ナイス:花江夏樹/敬称略)のインタビューを順次公開していきます。

第9弾に登場するのは、ヒーローランキングNo.8の“トラ”を演じる山寺さん。

トラは、史上最速でヒーローランキングトップ10入りを果たしたヒーロー犬。サーカス団の一員としてさまざまな芸を披露し、子どもたちからの人気を得ていました。しかし、あるとき殺処分の危機に。そこへやって来た少女・シンヤー(CV:釘宮理恵)によって助け出され、シンヤーの尽力により街のヒーローとなりますが…。

トラを演じた山寺さんに本作の魅力や演じる際に意識したこと、印象に残っているシーンなどをインタビュー。また、“リレー企画”として、ヒーローランキングNo.7のラッキーシアンを演じる水瀬いのりさんに“ヒーローネーム”をつけてもらいました。

山寺宏一 演じるトラは「昭和を感じさせる部分があって、とてもピュア」

──山寺さんが思う、『TO BE HERO X』の魅力を聞かせてください。

ヒーローが出てくる作品ってたくさんあると思いますが、みんなの“信頼”によってランキングが決まったり、パワーになったりするという設定はなかなかなくて、すごく面白いなと思いました。昔から人気ランキングとかはありましたが、SNSが発達したことでより人々の意見が取り上げられやすくなっている今の世の中を反映しているな、とも感じています。

それと、トラ編までにたくさんのヒーローが出てきていますが、ヒーローごとに映像のニュアンスや演出が違っていて。それはこの作品の魅力の一つだなと感じました。

──トラはどのようなキャラクターと捉えて演じましたか?

ひと言で言うのは難しいのですが、ちょっと昭和を感じさせる部分があって、とてもピュアなキャラクターだと思います。

サーカスに所属していたときは、ある程度大事にしてもらえていたかもしれませんが、ちょっと愛に飢えていて、心を閉ざしている部分もあって。それがシンヤーと出会って、応援されて、信頼されて、心が満たされて、徐々に変わっていく。そういった成長はきっと誰でも経験があることだと思いますし、特別ではない、親しみやすいキャラクターですね。

──トラは犬ですが、人間と変わらないですね。

そうですね。だからこそ、『TO BE HERO X』という作品のなかの、重要なキャラクターの1人になっているのかな、と思います。

トラ(CV:山寺宏一)

──山寺さんはこれまでにも犬をはじめ、さまざまな“声”を演じていますが、トラ役はどのような思いで臨みましたか?

「また犬なんだな」という思いが第一にありました(笑)。犬と言っても擬人化されているキャラクターなのかなと思っていたのですが、モノローグはあるものの、“本物の犬”で。最後にシンヤーと心を通わせて言語がわかるようになるまで、モノローグ以外は吠えなので、「本格的な犬を頑張って演じなければ」と気合を入れました。

あとは今回、中国語の原音があるのですが、「必ずしもお手本としなくていい」とディレクターさんがおっしゃっていたので、原音は参考にしつつ自分の気持ちを大事にアフレコをしました。