<長谷川純 コメント>
今回のお話はある種、時代の移り変わりの話ですよね。令和・平成・昭和の世代間ギャップなどは、どの会社でも起こりうることで、まさにこの現代社会を描いていて、そういう部分に切り込んだドラマに自分が役者として出演できるというのは素直にうれしかったです。
プロデューサーの橋本さんとは『泣かないと決めた日』以来の再会となりましたが、橋本さんが現場にいてくださる安心感は当時も今も変わらないです。登場人物をポップに描いて、伝えたいテーマをキャッチーに伝えていく橋本さんならではの作品になっているなと感じました。
黒澤という人間は、30代前半の仕事を任せられる立場になったときに、パワハラをしてしまった人物です。そこから数年がたって、自分の過ちがどんなものだったかがわかってくるのですが、組織の中で働くうえで、上司と部下の間にはさまれる中間管理職のような、30代特有の難しさは、僕も普段の日常で感じていたことだったので、黒澤という役にはすぐに入り込めました。
元太君とは、Travis Japanがまだデビューする前に、舞台でメンバーのみんなと共演して以来、4年ぶりでした。カメラが回っていないときの彼は、以前と変わらない姿で、自然と彼の周りに人が集まっていて、中心にいる。
そこが彼らしいリーダー像で、むしろそこは変わってほしくないなと思っていた部分だったので、“人間・松田元太”が変わっていなかったのはうれしかったです。そんななかで、今回は単独主演としてスタッフさんや共演者さんを何気ない一言で笑顔にして、引っ張っている姿は初めて見る姿で、まぶしいくらい光を放つ人だなと感じました。
GWも終わって、疲れも出ているころかなと思いますので、ゆっくりテレビで見てください!この物語の最後、黒澤が感情をむき出しにするシーンはエモーショナルな瞬間で、そこは時代の移り変わり関係なく、どの時代にも通ずる“人と人とのお話”なので、ぜひ最後まで見ていただきたいです。
