「日の出鉛筆」社長の小笠原治(小野武彦)は、地元商工会の講演で「我々の時代はサービス残業も休日返上も当たり前!今の社員たちは自己犠牲の精神がわかってない!」と発言。
この動画がSNS上で拡散され、大炎上。
そんななか、屋上でしばらく物思いにふけっていた小笠原社長が社内へ戻ろうとすると、出入り口に鍵をかけられてしまう。
同じく屋上のベンチで休んでいた人見廉(松田元太)も、助けを呼ぶ小笠原社長の声に驚いて飛び上がる。
助けを待つ間に距離を縮めた2人。
小笠原社長は「社員が何を考えているのかわからない」と愚痴をこぼし、人見は「社長の前で社員は本音を言わない。正体を隠してこっそりみんなの話を聞けば良いのでは?」と助言する。
しかし、翌日清掃スタッフに変装した小笠原社長は「我が社に蔓延(はびこ)る悪を成敗してくれる!」と張り切り、自分と同じ方向を向いていない社員を見つけようとしていた。
小笠原社長の炎上動画に、社内でも動揺が広がる。
常務の里井嘉久(小日向文世)は、小笠原社長に「全社ミーティングで社長自身が社員に説明するべき」と進言。ところが小笠原社長は、全社ミーティングの場に姿を見せなかった。
落胆した里井常務が「考えを改めないのであれば社長を退くべき」と告げると、激怒した小笠原社長は里井常務にクビを言い渡す。
里井常務には、かつて会社を変えるために社長に物申して辞めることになった同僚から託された思いがあった。
人事部一同は、里井常務の解任を阻止するために動き出すが…。