1984年のデビュー以来、ドラマはもちろん舞台や映画などで幅広く活動している、俳優の野村宏伸さん(59)。

実は、2025年2月から俳優活動と並行して、東京・高田馬場にある飲食店の経営に関わりながら、ランチ営業ではシェフとして調理場に立っているといいます。

野村宏伸:
やっと、ちょっと落ち着いて、できるようになりました。
楽しいですよ、もともと結構料理好きだったし。でも、いきなりバーって4人とかが来られると、結構テンパる時があります。

野村さんがランチで腕を振るうのは、三重県四日市市のご当地グルメ「四日市トンテキ」。

厚切りの豚肉をグローブのような形にカットし、ニンニクの効いた濃厚なタレで焼き上げます。お客さんからの評判も「めちゃめちゃおいしい」と上々。

野村宏伸:
このたれと油が混ざって、酸味が甘味に変わる。そこが難しいです。

5月には、60歳を迎える野村さん。俳優として、40年以上のキャリアを築きながら、なぜ今、シェフという新たな道に挑戦したのでしょうか?

野村宏伸:
若い時だったら自分もできなかったかもしれないけど、もうすぐ60になって、まあ第二の人生じゃないけど、“やってないことにチャレンジする”って。
やっぱりせっかくね、生かされているんだったら、やっぱりやりたいことチャレンジしたいし。
ただ“役者だけ”とかっていうこだわりは、僕はないんです。もう結構若い時にやってきたし、今はこれが楽しかったりするので。
舞台と同じ“ライブ感” さらなる挑戦も
“シェフ”として、お客さんと気さくに会話する野村さん。この対応には、お客さん側も驚きを隠せません。

利用客:
まさかね、こういった形でご本人とこう間近でお会いできるということを、もう全く想像できなかったので。

利用客:
昔、『教師びんびん物語』からのファンだったので、それもあってちょっと来てみました。(野村さんの料理が食べられる)そんな日がくるなんて嘘みたいで…。

野村宏伸:
やっぱりうれしいですよ。「おいしい」って言ってくれる言葉が一番作ったかいがあるというか。お芝居の「面白かったです」というのと同じです。“ライブ感”なんですよね、ここにお客さんがいて、そこが一緒。そのライブ感が楽しい。

舞台での演技と飲食店での調理や接客は、反応を直接得られるという“ライブ感”が似ていると語る野村さん。今後、さらに挑戦したいことがあるといいます。

野村宏伸:
ランチっていうのは、もう数が限られているので、そんなにもうけはないんです。
だから、来ていただいたお客さんを、また夜のお客さんにつながるようにできたらいいなっていう思いで、今やっていますので。
夜も多分やると思うんですよ。僕が作った料理をこれから、提供していこうかなとは思います。夜もね。
(『サン!シャイン』 2025年4月25日放送より)