帝釈総合病院に杏野朱羅(松本若菜)の元上司・多聞真(渡部篤郎)が帰ってきた。
理事長・阿含百合(片平なぎさ)が国際帝釈病院を設立するために海外から呼び戻したのだ。
かつて救急科科長として辣腕(らつわん)をふるった多聞の帰国は救急科にとってこのうえないニュースだが、その多聞は朱羅に対し「救急科は近いうちに閉鎖する」と告げる。
かつて「2人で一緒に日本の救急を変えよう」と約束した多聞の変わり様に言葉を失う朱羅。

その一方、救急科に休みはない。
救急隊員・吉祥寺拓巳(猪塚健太)によりストレッチャーで男児が運び込まれてくる。男児は川に転落し心肺停止状態になっていた。
彼の体の冷たさに薬師寺保(佐野晶哉)はひどく動揺。懸命に心臓マッサージを続ける保だが、1時間が経過し、次第に諦めの表情をみせ動きを止める。

そんな保を押しのけ朱羅は心臓マッサージを再開。「…まだ生きなきゃ。頑張れ!」と朱羅は男児に向かってさけび…。