アイスダンスへの転向、そして2度目の引退

ーー2019年にアイスダンスへ転向を発表されましたが、アイスダンスはどういう気持ちでやりたいなと思ったのでしょうか?

高橋大輔:
元々、アイスダンスをする予定は全くなかったのでシングルでやっていましたが、村元哉中ちゃんの方から「どうですか?」というオファーをいただいて。
最初はスケーターとしては結構年齢が上の方ですし、そこから新しくアイスダンスを始める、しかもパートナーがオリンピアン(オリンピック選手)で、絶対に無理だろうと思いました。

でも僕自身、現役復帰したのもパフォーマンスする上で自分のスケートを取り戻したいという思いと、アイスダンスをやることによってパフォーマンスの幅が広がるっていう思いもあった。自分にとって絶対プラスになるという思いで、とりあえずやってみようとスタートしました。

ーーアイスダンスでは“かなだい”として全日本選手権で優勝するなど、好成績を出す中での2度目の引退。心境としてはどうだったのでしょうか?

高橋大輔:
アイスダンサーとして、1年、2年、3年とシーズンをやっていくごとに、自分自身としてもすごく成長を感じられてはいましたが、競技レベルのパフォーマンスで、僕自身が努力してもこれ以上伸ばせないという部分をすごく感じるようになってきました。

それが右ひざのケガの影響で、踏み込みたいけど、その先にどうしても踏み込めない。自分がコントロールできない感覚のところでそうなっちゃうみたいな。
このまま僕自身がスケーティングのテクニックの部分で、競技レベルでのこれからのレベルアップはできないとなったときに、それを抱えながら競技をやっていくのは、精神的には多分もたないだろうなと思った。
自分1人のことじゃないし、パートナーと一緒にやっていくことなので、そこはちょっと無理だなと思いました。

ただパフォーマンス力だったり、魅せるといった部分は、テクニックを少し落としてでも、どんどん成長はできると思ったので、アイスショーだったりパフォーマンスできる場所があるから、そちらのほうを追求していけたらいいなと思って、引退することを哉中ちゃんに伝えたら、哉中ちゃんも「引退して一緒にパフォーマンスしたり、それぞれの活動をやっていきたい」というふうに言っていただいたので、引退することになったという感じです。

引退後も村元さんとはパートナーとして共に活動。
2人の結成から引退までの道のりを描いた書籍「村元哉中 高橋大輔 かなだいのキセキ」では、ファッションモデルを彷彿とさせるグラビア撮影にも挑戦しています。

 

「村元哉中 高橋大輔 かなだいのキセキ」田村明子 著、扶桑社 刊

そして2月10日からは高橋さんが初めてプロデュースするアイスショー(「滑走屋」日時:2/10(土)~2/12(月) 会場:オーヴィジョンアイスアリーナ福岡)が開幕します。

アイスショーの練習で指導する高橋大輔

ーー今後、チャレンジしていきたいことはありますか。

高橋大輔:
今が大変すぎてまだないですけど(笑)
何かこういうことをやっていくうちに、いろんなつながりを作っていって、いろんな発見があって、そこから多分やりたいってことの気持ちは出てくるのだろうなと思います。

(「ノンストップ!」2024年2月9日放送より)