厳しい寒暖差で体調不良を起こしやすい中、2024年11月12日、厚生労働省はインフルエンザが全国的な流行期に入ったと発表。
1医療機関あたりの患者数は、流行の目安である「1」を超えた「1.04」人となりました。
東京・大田区にある「竹内内科小児科医院」には、1日約30人がせきや熱の症状を訴え、発熱外来を訪れます。
そのうち、約3割は「マイコプラズマ肺炎」と診断されていますが、11月に入ってからは「インフルエンザ」と診断される人も増えているといいます。
医療法人社団五良会 五藤良将理事長:
10月の暖かいうちはほとんど出なかったんですけれども、今月早速ですね、第1週目からポツポツと(インフルエンザが)普通に発生していますね。とても早いなという印象があります。
――今年はなぜ流行が早いのでしょうか?
それはコロナ禍の時から、特に去年から言われ初めているのですが、元々の流行時期は1月2月ですが、温暖化ということと、季節的、それも海外旅行の影響かなと思いますね。
例年より早い流行、さらに今年は自分がインフルエンザだと気づきにくい“ある特徴”が。
医療法人社団五良会 五藤良将理事長:
症状が乏しいのに少ないのに、熱もそんなに出てないのに、インフルエンザということで、いわゆるですね、“隠れインフルエンザ”という患者さんもちらほら出てきましたね。
インフルエンザの主な症状に、発熱・せき・関節痛・倦怠感などがありますが、大流行した去年にインフルエンザにかかった人の多くは抗体を維持しているため「発熱しない」で軽症となるケースがあるといいます。
この「隠れインフルエンザ」は、症状が軽く熱が出ないことから、病院の受診やインフルエンザの検査をせずに過ごし、感染拡大につながるという懸念も出ています。
自分が“隠れインフル”かどうか気がつくための“サイン”として、以下のようなものがあります。
▼倦怠感、関節痛、せき、のどの痛み、鼻水
▼つらくて食欲がない
▼息苦しく寝られない
▼尿がでない
熱はなくとも、これらの症状が出たときは、インフルエンザを疑って早めに病院を受診してください。
――症状がいくつくらいあったら隠れインフルの可能性が?
医療法人社団五良会 五藤良将理事長:
全部揃うこともなかなか難しいですが、インフルエンザでしたら倦怠感・関節痛・せき・鼻水などがあって、それが重症化したとき尿が出にくい脱水のような状態が続くというイメージです。
あとは、感染症なので、周囲にインフルエンザの方がいたら、「そうかも」と疑う要因にはなるかなと。
3つの感染症に同時に感染?“トリプルデミック”に注意
インフルエンザの流行時期が早まったことから、今年の冬は「インフルエンザ」、「マイコプラズマ肺炎」、そして「新型コロナウイルス」。この3つが同時に流行する“トリプルデミック”の可能性が懸念されています。
医療法人社団五良会 五藤良将理事長:
去年はマイコプラズマじゃなくて、アデノウイルス感染症などが結構はやって、トリプルアタックパンチみたいないことがあったのですが、今年はもう数カ月前からマイコプラズマが流行期に入って高止まりしているので、この3つが重要ですね。
――1人が3つ同時に感染することも?
可能性としてはあり得ると思います。そもそも感染症全般的に免疫が低下している人がかかりやすいので、一度かかったときってまた病み上がり、いわゆる治って行動が広がる時に、また別のウイルスをもらってしまう可能性はあるかなと。
現状、3つの感染症に同時に感染したという報告はありませんが、もし感染した場合、どのような症状が出るのでしょうか?
五藤医師によると、合併症を起こすリスクがあり、特に呼吸器の症状が強く表れて重症化する可能性もあるといいます。また、すべて同時に感染した場合は1週間ほどで治るとみられますが、インフルになって免疫が低下している状態だと残りの感染症、コロナやマイコプラズマに感染しやすくなり、長期間病気が続く恐れもあるといいます。
――感染しないためには?
医療法人社団五良会 五藤良将理事長:
まずはワクチンをしっかりと接種していただいて、あとは基本的な手洗いうがいマスクなどで予防すると。一度なってしまったら、ゆっくりと安静に休むことが大切だと思います。
倉田大誠アナウンサー:
ワクチン接種も、打ってから2週間くらいたたないと効果が出ないと言われていますから、早めの対策が必要かもしれません。
(『めざまし8』 2024年11月15日放送より)
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