「他のところで買うより全然いい!」「“朝どれ”ってワードに弱いです」
安さだけじゃない、通いたくなる魅力満載でいま大にぎわいの「産地直売所」。
その魅力を徹底取材しました。
安さだけじゃない新鮮野菜の直売店
まずは、神奈川県にある、JAあつぎ農産物直売所「夢未市」。
開店前から大行列!
なんと100人以上が並んでいるんです。この日は新米の発売日ということもあり、多くの人が訪れていたのですが、普段、平日でも20人を超える人が、朝から列を作るそうです。
いざ、開店すると…、店内はあっという間にお客さんでいっぱいに。皆さんが口を揃えて語る人気の理由は?
横山ルリカ情報キャスター:
スーパーと違う点ってどうですか?
客:
野菜が新鮮でおいしいところです。
安いだけじゃない!「新鮮さ」がスゴいんです。
夢未市店長 清田陽平さん:
採れた物をすぐに売り場の方に持ってきていただいているので、非常に新鮮な状態でお客さまに提供することができております。
スーパーや青果店は一般的に、市場や仲卸を通し、収穫の翌日以降にお店に並びますが、
夢未市店長 清田陽平さん:
お店の方、9時半からオープンいたしますので、農家の方朝一番に収穫をされると5時〜6時くらいなので、早い物で3時間前とかの物が並ぶようなかたちとなっております。
まさに採れたての新鮮さ!それは見た目からもわかるそう。
夢未市店長 清田陽平さん:
きゅうり、ぜひ見てください。今採れたてなんですけど、うっすらとですね針(トゲ)が見えると思うんですよ。
横山情報キャスター:
こんなきゅうり初めて見た!
夢未市店長 清田陽平さん:
輸送している間にやっぱりトゲって消えてしまうので、まさしくこれがですね、新鮮の表れということで。
横山情報キャスター:
はぁーすごい!
産地直売所が人気の今、このお店の売上も、5年前より10%ほど増え、今も伸びているそうです。
夢未市店長 清田陽平さん:
やはりコロナ禍以降ですね、より新鮮でおいしいものを追求される方が非常に多くなってきたのかなと感じております
直売所の人気の背景には、コロナ禍を経て家庭での食事が増え、食材選びにこだわる人が多くなったことがあるようです。
駅徒歩3分にある鮮魚所
続いて訪れたのは、横浜市の東急東横線・綱島駅から歩いてわずか3分の駅近にある産地直売所「早鈴直売所」。
実は、鮮魚専門の直売所なんです。
店内には、見たこともないような珍しい魚もたくさん並んでいます。
「新鮮さ」はもちろん!「めずらしさ」が魅力の直売所です。
横山情報キャスター:
この宗田鰹っていうのはあまりスーパーでは見たことないんですが?
早鈴直売所 鈴木龍司さん:
そうですね。けっこう足が早い(腐りやすい)んで、これ。市場に出回る頃には弱っちゃうといいますか。
横山ルリカ情報キャスター:
直売所ならではというか。
早鈴直売所 鈴木龍司さん:
そう。ならではですね、“朝どれ”ならでは。
鮮魚店などでは通常、市場で魚を仕入れて販売するため、2、3日ほど前に水揚げされたものが売られていますが、この直売所では、毎朝三浦半島の漁港に出向き朝どれの魚介を買い付けて販売。最短で2時間後にお店に並ぶことも。
傷みやすいため、普通のお店には流通しない魚や、
漁獲量が少ないため出回らない未利用魚も、買うことができるのです。
しかしなぜ、こんな街中に産地直売所が? 人通りも多い街中に、産地直売所が生まれたきっかけとは?
早鈴直売所 鈴木龍司さん:
もともとこの、漁港で水揚げした魚を飲食店さんだとか、業者に販売をメインでやってたんですけど。一般のお客さんにも販売できる機会かなと、そこでお店を始めて、小売店っていう形でやらせていただいています
主に、飲食店への卸売業をしていましたがコロナ禍で売り上げが下がり、街中で販売すると、人気店になったんだそうです。
街中にあり足を運びやすい産地直売所。それは、都内にもありました。
東京・武蔵野市・武蔵境駅構内にある直売所
「しゅんかしゅんか武蔵境店」があるのは…、なんと駅の構内です。
しゅんかしゅんか武蔵境店 店長 佐藤広樹さん:
改札前なので会社帰りのお客さんとかが16時以降から19時半とかまでがけっこうにぎわってる感じですかね。
ここにはもう一つ、大きな特徴が。
直売所は農家さんなどが、売りたい物を持ち込む形が一般的ですが、こちらのお店は「買取式」。
それもスタッフが毎日、農家を車で回って、野菜を買い取っているんです。
しゅんかしゅんか武蔵境店 店長 佐藤広樹さん:
農家さんからは取りに来てくれてありがたいとか、そういうお声をいっぱいいただいています。
新しいスタイルのお店も生まれ、今アツい「産地直売所」。
一度、利用してみてはいかがですか?
(『めざまし8』 2024年9月26日放送より)
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