1児の母であり、モデル・タレントとしても活躍するpecoさんの連載『My Love』。
「ファッション・家族・物事の考え方など、自分の“好き”が詰まった連載にしたい」という想いから、月に1度、自身の“好きなもの”をテーマに語ります。
みなさんこんにちは、pecoです!
わたしの ''Love'' なことについてお話させていただくこちらの連載、これまでディズニーや愛犬アリソン、ファッションのソースなど、いろいろわたしのだいすきなものについてお話させてもらってきましたが、まだこちらでお話していないわたしの ''Love'' がありました!
それは…クラシックバレエです!
わたしは幼稚園年中のころから12年間、バレエを習っていました。今のわたしになるまでに、バレエの存在は本当に本当に大きいものでした。
週7日 レッスンに毎日通う日々
バレエとの出会いは、姉のともだちのバレエの発表会でした。
バレエのことは何にも知らなかったですが、その発表会を観に行ってすぐ、わたしはバレエの虜になり、習いたいと母に伝え、すぐに習わせてもらった記憶があります。
そして習い始めてから、どんどんどんどんバレエにのめり込んでいきました。
実は今、わたしの6歳の息子も、3歳になる少し前からバレエを習っているのですが、その光景を見ていて今でこそ思うのは、このくらいの小さな子どもたちは、言われた場所にきちんと立って、隣のおともだちを見ながらでも振り付けをなんとか踊る、それだけでめちゃくちゃ素晴らしいくらいなんですが、当時バレエをはじめた幼稚園生のわたしは、バレエが好きすぎて好きすぎて、なかなか踊れていない周りを見ては「なんで一生懸命やらへんの!?」と腹を立てていました。笑
それくらいわたしは、バレエを上手になりたいと心の底から本気で思っていました。
将来の夢は「バレエの先生」になるのも、時間はかかりませんでした。
小学生になったころ、ひとつの目標ができました。それは、「発表会で主役を踊ること」。
その目標を叶えるためにどんどんレッスン日を増やしていき、小学校4年生くらいからは週7日、つまり毎日レッスンに通っていました。
そしてレッスンが終わり、家に帰ってきてからさらに自主練する、そんな日々でした。
うまく踊れない日もあったり、トゥシューズ(つま先で立つための硬いシューズ)を履いて踊ることで爪がはがれてボロボロになった足先もそれはそれは痛かったですが、バレエが大好き、もっと上手になりたい、夢を叶えたい、その想いがあれば、もう踊りたくないなんて辞めたいなんて、思ったこともありませんでした。
母から学んだ「覚悟」や「責任」
そんなバレエ一筋で過ごしていた小学校4年生くらいのころ、オーディションに合格し、関西のいろいろなバレリーナが集まる大きな舞台にわたしも立たせてもらえることになりました。
この機会をいただけことは、わたしにとって本当に自信となるもので、どきどき不安はもちろんありつつも、とてもわくわくしていました。
でも、その舞台のお稽古での先生が、今まででいちばん人のことを怖いと思ったほどに、本当に本当に怖くて、めちゃくちゃに厳しくご指導いただいて、大好きなはずのバレエを、はじめて「辞めたい」と思いました。
そしてわたしは、お稽古に送ってくれる母に「もう行きたくない、バレエ辞めたい」と伝えました。
それまでわたしのやりたいことに「NO」と言わずにいつも思い通りにさせてくれていた母でしたが、このときの母の反応は違いました。
母は、「辞めたらいいよ。でも、この舞台が終わってから。この舞台に立ちますと自分で決めて、そしてその予定で全てが進んでいるんだから、この舞台だけは最後までやりなさい。」とわたしに言ったのです。
このときはじめて、「覚悟」や「責任」という、人としての言動の大切なことを学んだ気がします。
バレエから学んだたくさんのこと
無事その舞台は終え、その経験のおかげで学んだことを胸にがむしゃらにバレエを続けたのち、中学1年生のときの発表会で、ずっと夢だった主役を踊らせてもらえました。
その後、少しずつレッスンの回数を減らし、高校生になったころに辞めてしまったのですが、わたしはバレエを通して、礼儀や表現することのたのしさはもちろん、諦めずがんばること、続けること、耐え抜くこと、自分で自分を励ますこと… 本当にたくさんのことを得ることができました。
もしあのときバレエに出会っていなかったらまったく違うわたしになっていただろうな。
好きという気持ちって、本当にすごいですよね!
何かひとつでも、心から好きだと、夢中になれるものがあると強くなれる。
ファッションもそうですが、バレエも本当にそれを実感します。
数年前、ママ友といっしょにバレエをまた少し通っていた時期もあって、それはそれはたのしくて!
今は全然行けていませんが、また踊りたいなぁといつも思っています。
これからもずっと、わたしにとってバレエは、わたしの一部であり続けるだろうなと思います!