野菜の価格高騰が続く中、ようやく値下がりの兆しが見えてきた「キャベツ」。
それでも、2025年2月10日、都内にあるスーパー「アキダイ」では、キャベツ1玉が350円で販売されていました。

主婦:
キャベツ高いです。ちょっと安くなるのを楽しみにしているんですけど、なかなかまだ手が出ないかな。

スーパー「アキダイ」 秋葉弘道社長:
少し下がってきているんですけども、まだまだ平年の2倍という状況が続いています。
今後、物価高の救世主になってもらえるはずの春キャベツがどう変化するか心配です。

価格高騰の救世主として期待されている「春キャベツ」。
ところが今、“ある病気”が生産者を悩ませる事態となっています。

「菌核病」でキャベツ出荷できず…農家苦悩

「めざまし8」が取材したのは、千葉県銚子市でキャベツを生産している坂尾英彦さん。

Hennery Farm代表 坂尾英彦さん:
こういう玉になっていても、腐っちゃっているんで。出荷もできないですね。

見せてくれたのは、葉の色が黒っぽく変色し、枯れているように見えるキャベツです。
切って中を見てみると…。

Hennery Farm代表 坂尾英彦さん:
こういう下の方とこの上ですね。
菌がついたことで腐敗してるっていうことですよね。

根元の方まで黒くなってしまったキャベツ…。

原因は、菌類によって葉が腐ってしまう「菌核病」と呼ばれる植物の病気です。
一度かかったキャベツは出荷できず、廃棄せざるを得ないといいます。

Hennery Farm代表 坂尾英彦さん:
(例年この畑では)2000玉~3000玉ぐらい出荷できるはずですけど、(今年は)ほぼできないですよね。こんなにバーって腐るのはあまり見ないですよね。ここ数年で。

いくつかある坂尾さんのキャベツ畑のなかでも、最も影響を受けたという区画では、収穫時期を迎えていた3000玉のほとんどが出荷できない状況になっていました。

この銚子市を含む千葉県北東部で発生している、キャベツの「菌核病」。

地元の農協によると、例年の発生時期よりも1カ月ほど早く、その被害は出荷量全体の約3割にのぼるといいます。
その背景にあると考えられるのは…。

Hennery Farm代表 坂尾英彦さん:
今年は12月に雨が全くなくて、生育が遅かったところに、この間から雨がバーって降り始めて、春みたいな気温があったりとか。と思えば今日みたいに寒かったりとか。
安定しない気候っていうのが、野菜も多分ついていけないんじゃないですかね。

今後は、菌核病の影響のない畑から順次、春キャベツを出荷していく予定だといいますが、それでも出荷量は減る見込みだといいます。

Hennery Farm代表 坂尾英彦さん:
だから、今いくら高値で取引されてても出荷できないんで、大変ですよね。しょうがないですよね。なすすべがないんで。かないませんよね、自然には。

今後の価格への影響は?

こうなると、気になってくるのが、「春キャベツ」の価格への影響です。

去年12月には、都内のスーパーで1玉1000円ほどまで価格が高騰したキャベツ。
今年1月の卸売価格は1kgあたり353円でしたが、2月6日の時点では182円と、手に取りやすくなりつつあります。
そんな中でのキャベツへの被害…。

スーパー「アキダイ」 秋葉弘道社長:
菌核病が今後増えてきちゃうと、値段に大きな影響があるでしょうね。今すぐじゃないですけども、春キャベツが出る頃、だいたい3月。最悪また500円とかそういう状況になってくる可能性はあると思いますね。

(『めざまし8』2025年2月11日放送より)