あくる日、自宅のベッドで目を覚ました雨は、五感が戻っていることに驚く。腕時計は消え、代わりにミサンガがつけられていた。
そこにやってきた望田司(白洲迅)は、太陽が亡くなったことを雨に伝える。急性心不全だった。
3月31日の夜、太陽は父・陽平(遠藤憲一)、春陽、そして司の3人に、午前0時になったら自分は死ぬと告げていた。それによって雨の五感は戻るのだという。
グラウンドに現れた日下は、奇跡とは、与えられた奇跡に対して、雨と太陽が何を思い、どんな選択をするのかを見つめるために存在する、と言う。雨は心を捧げる選択をしたが、次は太陽の番だ、と。
雨が差し出した心を受け取れば太陽は天寿をまっとうできるが、断れば午前0時に命を落とし、雨の心は彼女へと戻るという。その言葉を聞いた太陽は、この奇跡が雨と生きる時間をくれたのだから、雨に心を返すと日下に伝えていた。
太陽は、春陽に母・明日香(松本若菜)の言葉を伝えると、ある頼み事をして…。
礼拝堂を訪れた雨は、春陽から太陽が残したメモをもらう。そこには「(スマートスピーカーの)シンディーに魔法の呪文を唱えてみて」と書かれていた。
呪文を唱えると、作動したスマートスピーカーから太陽の声が。太陽は、雨に事情を説明すると、今まで一緒に生きてくれたことへの感謝の思いを伝えた。そして「未来の約束」だと言って、雨にパティシエになってたくさんの人を幸せにするお菓子を作ってほしい、と頼んだ。