そして3月31日、雨が最後に行きたいと言ったのは、2人が出会った場所。雨は、太陽の妹・春陽(出口夏希)に頼んでメイクをしてもらう。春陽は涙を堪えながら、雨とずっと一緒にいたい、と言う。

そんな春陽に、夢も時間も人生も大事にしてほしい、と伝える雨。春陽は、花火師になることを雨と約束した。

雨と太陽は、母校の長崎県立長崎高校を訪れる。西日が差す教室で寄り添いながら思いで話をする雨と太陽。雨は、「太陽くんが隣にいてくれる人生でよかった」と言って感謝の気持ちを伝えた。そして、最後のお願いだと言って、もう会いに来ないでほしい、と太陽に頼む。

「さよなら太陽くん」。雨は、そう言うと静かに微笑んだ。

時計の針は3時を指す。雨の様子がおかしいことに気づいた太陽は、彼女の時計を見た。ディスプレイには何も表示されていない…。

雨は、聴覚が失われるのは午後4時だと、1時間遅く伝えてほしいと日下に頼んでいたのだ。それは、最後に太陽の言葉を聞いたらつらくなってしまうからだった。

太陽は、海を望むグラウンドで車椅子に乗った雨に寄り添っていた。そこに現れた日下は、「奇跡は、まだ終わっていません」と太陽に告げて…。

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