今、全国的に感染が拡大しているインフルエンザ。
厚生労働省によると全国の患者数は、2024年12月1週の時点で、前の週の約1.9倍まで増加しています。
また、東京都の発表では、12月15日までの1週間に報告されたインフルエンザの患者数は、7256人。1医療機関あたり17.36人となり、流行注意報レベルに達しているといいます。
さらに、この1カ月ほどで全国の患者数が、約2倍に増加した新型コロナウイルスや、マイコプラズマ肺炎の患者数も、例年より高い水準が続いています。
19日、都内のクリニックで診察を受けた50代の男性。
受診した男性:
発熱があってのどの調子がわるい。
いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長:
インフルエンザのAが陽性でした。
こちらのクリニックでは、この日だけで、18人がインフルエンザと診断されました。
別の日には、こんな患者さんも。
伊藤博道院長:
インフルエンザAとマイコプラズマの同時感染ですね。
受診した女性:
ああ…。
伊藤博道院長:
経験もないぐらいに急激な(インフルエンザの)感染者数の増加に、ただただ、驚くばかりですね。
3つの同時流行、トリプルデミックということが、現実味を帯びてきてるのかなあと。
第2陣の増加っていうものがおそらく1月のお正月明けからギューンと増えるんじゃないかと思います。
薬局では薬不足が深刻な問題に
そんな中、薬局ではある問題が起きていました。
高木薬局 高木孝一郎代表:
せき止めがこちらはもう0になっていて、こちらもあと11錠。
今足りてないのはこの辺のせき止め。あとは、この辺の痰を切るお薬なんかが割と不足しております。なんとか綱渡りでやっているような。
悩まされているのは、“薬不足”。処方された薬が足りず、医師に内容の変更をお願いすることもあると言います。
薬の配送予定を見てみると・・・
高木薬局 高木孝一郎代表:
この赤いのがみんな、「ちょっと入ってきませんよ」っていうサインです。
せき止めなどが「入荷未定」に。
この日も薬は届きましたが、咳止めの納品はありませんでした。
こうした状況の中、私たちはどのような感染対策ができるでしょうか?
伊藤博道院長:
腸内環境が乱れると免疫が弱ってしまうので、ヨーグルトを取る、海藻類を摂取する。体の内側からも免疫力整えておく必要があります。
MC 谷原章介:
実際インフルエンザが流行してるって、ここのところお伝えしてきましたけども、僕の周りでも友人がインフルなったり、近くまで来たなって実感していますね。
感染症対策も大事ですが、まずはちゃんとご飯を食べて栄養つけて、体力つけること、それが大事ですね。
(『めざまし8』 2024年12月20日放送より)