きょう12月24日はクリスマスイブ!
ケーキを楽しみにしている人も多いと思いますが…

去年2023年、大手百貨店「高島屋」が販売したクリスマスケーキが崩れた状態で届くことが相次ぎ、SNSなどに批判が殺到しました。
高島屋によると、当時、返金対応は1100件に上り、原因の明確な特定もできなかったといいます。

世間を騒がせたニュースから1年。
実は、騒動となったケーキを製作したメンバーが、今年も同じチームでケーキ作りを行っているというのです。

『めざまし8』はケーキを監修したシェフを独自取材しました。

高島屋のケーキを監修した レ・サンス 渡辺健善オーナーシェフ:
あの時は本当に逃げたかったし、もう本当なんで、こんなことやっちゃったのかなと思って…。

「ゼロベースから」崩れないケーキを作るための秘策

レ・サンス 渡辺健善オーナーシェフ:
お子さんが「また頑張って来年も食べたいから作ってね」とか、「崩れたケーキでも食べたらおいしかったから、また来年買うからね」って言っていただいたんで、もう一度その人たちのためにも、完璧に近くできるんだったらと思いまして、今回やらせていただきました。

多くの批判が寄せられる中、応援してくれる人の声に勇気づけられ、渡辺シェフらは再起を決意したといいます。

レ・サンス 渡辺健善オーナーシェフ:
もうゼロベースから始めました。おいしくて安全でやっぱり崩れにくいとかすべてのことを考えながら。

「崩れないケーキを作る」…そのための秘策。まずは、ケーキ自体の補強。
下段にスポンジケーキを配置し、安定性をアップ!

そして、台座にも一工夫。去年、1つの留め金で固定していたものを、今年は5つに増強。

さらに、ケーキを梱包する箱も横へのぐらつきを防ぐべく梱包材を追加!

上下も天井の高さに合わせたプラスチックの板でケーキを覆うことで対応。

また、冷凍の時間を去年の20時間から2週間に延ばし、全ての客に「崩れずに商品が届いているか」の電話確認を行うなど、様々な対策を施しているといいます。

レ・サンス 渡辺健善オーナーシェフ:
お客様に本当に届いて口にしてすべてなくなるまでは僕たちの責任なんで安心しちゃいけないんですけど、やりつくしたことなので正直大丈夫って自信はあります。
まだ本当にドキドキしているんですけども。

24日正午の時点では、ケーキは全て無事に届いているということです。


(『めざまし8』 2024年12月24日放送より)