時折、涙ぐみながら“語り”を務めた尾野さんに、ナレーション収録後にインタビュー。古井さん親子を見守って感じたことや、自身が望む生き方、尾野さんにとって母はどんな存在か、などについて聞きました。
尾野真千子「自分の好きなことをして、人生をまっとうしたい」
――読みながら涙ぐむ場面もありましたが、特に心に残った場面を教えてください。
古井さんのお母さまが旅立たれるところを、自分の母だったら…と重ねて見てしまいました。私は両親とも健在なので、親が亡くなるということが全然想像できていなくて。だから、今回のように映像で“親子の別れ”を見ると、両親が元気なうちに何か…と、いろいろ考えさせられます。
また、最近、私の身近な人が亡くなったのですが、突然でまったく想像していなくて。「ある日急に別れが訪れることもあるのだな」と思い、ナレーションを読みながらいろいろなことが頭の中でぐるぐるしてしまいました。
――尾野さんは前回のインタビューで、「自分の気持ちに正直に、ちゃんと生きること」をモットーとして挙げていました。今回の物語には、まさにそのように生き抜く人々が登場しますが、どんなことを感じましたか?
古井さんのお母さまの生き方は、すごいなと思います。自分のやりたいように、という意志を貫く姿は本当に素敵ですし、カッコいいと思いました。
本当はみんな、そうありたいんじゃないかなと思います。できるかできないかは別として、やっぱり自分の好きなことをして、人生を全(まっと)うしたい。やりたくない仕事をして、つらい思いをしながら過ごすのは嫌じゃないですか。
私も、お芝居も(沖縄での)居酒屋さんの女将も、両方やっていたいです。お芝居は台本を読んで「やりたい」と思えるかを大事にしています。もちろんその中で、やりたいことも、やりたくないこともありますが、「芝居をやっていたい」「この人たちと一緒にいたい」という思いは明確にあります。
――古井さんは母との最期の時間に、これまでの膨大な写真を整理して母の年表を作るなど、たくさんの思いを込めて向き合っていました。
やっぱり周りの人たちってありがたいですよね。私も、結婚記念日や誕生日には事務所の皆さんが祝ってくれるのですが、「よく思いつくね!」と驚くようなサプライズもしてくれて、その心がすごく嬉しいです。
葬儀もきっと同じで、自分が死んだあとのことなんてわからないですけど、それでも周りの人たちが何かしてくれたら、うれしいのは間違いないだろうなと思います。ただ、これは日頃から助け合っているからこそ、だと思います。私自身はどれだけできているかわかりませんが、見習わないと、と思いました。
――尾野さんにとって、お母さまはどんな存在ですか?
母は何にも代えられない存在です。いて当たり前。老いていく両親を見ていても、ただ老いているだけであって、この世からいなくなるとまでは想像できないです。それほど、存在の大きさを感じますし、今回の物語に触れて、「もしいなくなったらどうしよう」「私は何をしてあげられるだろう」と、いろいろ考えました。
<YouTube「フジテレビドキュメンタリー」では、『ザ・ノンフィクション』の予告を配信中。9月13日(日)14時~「人生 最期までお付き合い 後編~母と息子 残された時間~」予告>
無料配信スケジュール
8月16日・23日放送「花火師になりたくて~僕と私が打ち上げる夢~」前後編(語り:ヨルシカ suisさん):9月20日まで
8月30日放送『ザ・ノンフィクション特別編 話題作「その後」の物語』:9月27日まで
9月6日・13日放送「人生 最期までお付き合い 」前後編(語り:尾野真千子さん):放送直後〜10月11日まで

