佐久間みなみフジテレビアナウンサーが、初の書き下ろし楽曲と音楽活動について語りました。
8月18日に、初の作詞・作曲・歌唱を担当した楽曲『願い』をリリースした佐久間アナ。本楽曲は、「TOON8(トゥーンエイト)(※)」のウェブトゥーン作品『人質妻は離婚したい』『対価を払ったら未来が変わりました』の2作品からインスピレーションを得て書き下ろした応援ソング。
以前から楽曲制作を趣味としてきた佐久間アナ。自身がメインキャスターを務めるスポーツニュース番組『すぽると!』のテーマソング『Our Time』(佐久間みなみ feat. miwa/2024年4月リリース)では、作詞と歌唱を担当しました。「いつかは自分で楽曲をリリースしたい」という願いが叶って生まれた新曲には、どのような思いを込めたのでしょうか?
めざましmediaでは、「アナウンサーという軸は大切にしながら、楽曲を多くの人に聴いてもらいたい」と語る佐久間アナに、初挑戦となる“ゼロからの楽曲制作”の裏側と、音楽にかける思いを聞きました。
(※)フジテレビがWebtoon業界を牽引するヒットメーカー4社とタッグを組み、オリジナルWebtoon作品をLINEマンガにて順次配信していくプロジェクト。
佐久間みなみアナ「作品にそぐわない言葉を書くわけにはいかない」初めての挑戦で感じた苦労とは?
――miwaさんと制作した『Our Time』では、歌唱と一部作詞を手がけました。今回リリースした『願い』との違いを教えてください。
『Our Time』は、曲自体をmiwaさんが手がけてくださり、歌詞は私が書きためていた取材メモからmiwaさんが言葉を拾って作ってくださいました。その際に、「歌詞を書いてみたら?」と言っていただいて、2番の歌詞を書かせてもらいましたが、今回は作詞・作曲・歌唱のすべてを自分で手がけるという初めての挑戦でした。
――『願い』は、ウェブトゥーン作品の応援ソングとして生まれましたが、どのように制作を進めていったのでしょうか。
本当にゼロから、自分が入れたい言葉や、こんな曲調にしたいというイメージをまるごと書き出すところから始めました。方向性について要望もいただいていたので、それに合わせながら書いていきました。私はギターで作曲をしますが、コード進行がマイナー系に偏りがちで暗めの曲になりやすいので、サビの候補を5つほど作って、メジャーな要素を入れるかどうかなど、皆さんと一緒に検討を重ねていきました。
最初はもう少しスローなテンポで、バラード寄りの曲だったんです。ただ、作品に合わせたときに、「もっと力強さが欲しい」ということになり、テンポを上げるためにアレンジを手がけてくださった方にいろいろと肉付けをしていただきました。たくさんアドバイスもいただいて、たとえば「聞いて」という力強いフレーズをリピートするなど、より印象が強くなるように仕上げています。
――普段作っている楽曲との違い、苦労した点はありましたか?
普段は自分が書きたいように書いて、歌いたいように歌う、というスタンスなのですが、今回は作品に合わせた言葉づかいやメロディが求められたので、その点はやはり難しかったです。自分の思いを大切にしてほしいと言われた一方で、作品にそぐわない言葉を書くわけにはいきませんし、『人質妻は離婚したい』、『対価を払ったら未来が変わりました』という2作品をテーマにしているため、片方には当てはまるけれどもう片方には当てはまらないというのも避けたいと思っていました。いろいろな方面を包み込みながら、それでいて誰かの心にきちんと刺さる言葉を紡ぐというのは、かなり苦戦した部分です。
――そういった制約があったことで、逆によかった部分はありますか?
「こういう感じの曲を」と言っていただけたほうが、自分にとって新しいチャレンジになりますし、「自分はこういう曲が書けるんだ」という気づきも得ることができました。今はそういった制作スタイルにも挑戦してみたいという気持ちが大きいかもしれません。
佐久間みなみアナ「新しい世界を見せてもらった」緑黄色社会から学んだ楽曲制作イメージの深さに感動
――趣味で作っている楽曲のストックはどれくらいあるのでしょうか?
完成していないものも含めると、10曲から15曲くらいは貯めています。いずれはフルで仕上げたいと思っています。
――アナウンサーとして日々忙しい中、制作する時間帯は決まっていますか?
特に決まった時間帯はないのですが、自分にとって曲を書くことはストレス発散のひとつになっています。疲れたときや、もやもやしたときに書くことが多いですね。「書きたい!」という気持ちが湧いた瞬間を逃さないようにしていて、スマホのボイスメモとギターで、思いついたコード進行に合わせて口ずさみながら形にしていきます。歌詞に入れたい言葉はスマホにメモをしておいて、それを見ながら曲に当てはめていくという制作スタイルです。
――仕事でアーティストと接する機会も多いと思いますが、話を聞いて音楽的に影響を受けた存在はいますか?
最近はアーティストの方々にお話を伺う機会も増えてきました。以前、緑黄色社会の皆さんと番組収録でご一緒したときに、曲を作る際の「イメージ」について伺い、意外に感じたことがあります。歌詞にイメージを込めて書くというのは分かるのですが、メロディを作る際にもイメージがあり、たとえば「晴れ」をイメージしたメロディでも、「快晴」のような分かりやすい晴れではなく、「厚い雲が重なった先に晴れ間が広がっていく」といった詳細なイメージを込めて作られているという話を聞きました。そこまでこだわって曲を作られているのかと驚きました。
あとは、ライブで歌っているときに「ゾーンに入る」瞬間があるという話も興味深かったです。ゾーンに入ると、次のフレーズを考えなくなったり、歌詞を忘れることもなくなったりするそうで、新しい世界を見せてもらった気がしました。
――今後の目標を教えてください。
アナウンサーという軸は大切にしながら、これからも楽曲を作って多くの人に聴いてもらいたいです。まず曲そのものを聴いてもらいたいという気持ちが一番強いです。理想は、何かの作品を見ていて曲が流れてきて「いいな」と思ってもらうことで、あとから実は自分が歌っていたと知ってもらえたら嬉しいですね。今回のように作品に合わせた楽曲にも挑戦していきたいと思っています。
作曲に関しても、もっと学んでいきたいです。バラードやゆっくりした曲を作ることが多いので、曲のジャンルを増やしていきたいですし、ギターの技術も磨いていきたいです。今回この1曲を作るだけでも、いろいろな感性を大事にしないといけないと痛感したので、語彙力や表現の幅も広げていきたいと思っています。
