佐久間みなみフジテレビアナウンサーが、自身が作詞・作曲・歌唱を手がけた楽曲をリリース。「初めての挑戦だった」と語る制作の裏側、曲に込めた思いを明かしました。
8月18日より配信中の佐久間アナの新曲『願い』は、「TOON8(トゥーンエイト)(※)」のウェブトゥーン作品『人質妻は離婚したい』『対価を払ったら未来が変わりました』の2作品からインスピレーションを得て書き下ろした応援ソング。疾走感のあるメロディに佐久間アナの澄んだ伸びやかな歌声が印象的な楽曲です。
めざましmediaでは、佐久間アナに、原作の魅力や楽曲制作や歌唱、音楽への向き合い方について聞きました。
(※)フジテレビがWebtoon業界を牽引するヒットメーカー4社とタッグを組み、オリジナルWebtoon作品をLINEマンガにて順次配信していくプロジェクト。
佐久間みなみアナ「胸を張れる人生を送れているだろうか」ヒロインたちへの共感を曲に
――『願い』は、原作ありきの楽曲ですが、どのような思いで制作に向き合いましたか?
作詞・作曲・歌唱まで、自分自身で手がけるのは初めての挑戦でした。物語を大切にしながらも、自分自身の思いを込めることを大事にしたいと考えていました。作品を読んで感じ取ったものや、入れてほしいと言われた言葉のニュアンスを歌詞に落とし込むよう心がけました。楽曲には、物語に登場する女性たちのように、運命に翻弄されながらも自分の道を切り拓く強さを描きたいという思いが根底にあります。
――作品を読んでどのような感想を持ちましたか?
もともとウェブトゥーンは韓国発祥ということもあり、語学の勉強も兼ねて韓国語で読んでいました。ただ、私は兄の影響で少年マンガを読んで育ち、この2作品のようなジャンルにはあまり触れてきていなかったので、とても新鮮な気持ちで読ませてもらいました。
どちらの作品にも共通して感じたのは、「もし自分がこの世界にいたら、こんなふうに生きられるだろうか?」という疑問です。命を懸けて自分の道を切り拓いていくヒロインたちの姿から、多くの学びをもらいました。展開のスピード感や、フルカラーで描かれる絵の美しさにも引き込まれましたし、不器用ながらに気持ちを伝えようとする男性キャラクターの本音が見えた瞬間には、素直にときめきました。
ヒロインたちのように、国を背負う、人生を切り拓くという大きなスケールではなくても、自分自身が日々、嘘をつかずに生きられているだろうか、胸を張れる人生を送れているだろうかと、読みながら考えさせられました。登場人物と自分を重ね合わせ、自分も共に成長できるような作品だと思います。
――ヒロインたちの心情に共感する部分はありましたか?
私は、自分の意思を大きな声で発言するタイプではなかったので、ずっと「歌をやりたい」と思いながら、それをどう言葉にして誰に伝えればいいのか分からずにいた時期があります。そうした葛藤という意味では、ヒロインたちの姿と重なる部分があると思いました。
――芯の強さと繊細さを同時に感じる言葉選びが印象的です。お気に入りの歌詞を教えてください。
1番のサビにある「刻まれた誰かの跡を 辿るだけじゃ満たされないから」というフレーズです。誰かが作った足跡をたどるだけでは満たされない、その道をなぞって歩くのはもうやめたい、という気持ちを込めました。この一節は最初に書いた歌詞の段階から変えずに残していて、一緒に制作してくださった方々とも、「ここだけはゆずれない」とこだわった部分です。
――「手放した心のかけら」というフレーズも印象的です。
もともと「かけら」という言葉自体がとても好きなんです。ずっと歌の道に挑戦したいと思っていた一方で、どこかで「無理だろう」と自分に制限をかけていました。そのため、自分の心のすべてのかけらがそろっている状態ではなかったんです。無理だろうと思って自分で手放していたかけらの一部に、後から気づいたけれど、怖くて拾えずにいた。そんな思いを、今はようやく掬(すく)い上げて動き出している、という気持ちを込めました。
――自分自身と深く向き合わないと書けない歌詞だと思います。ふだんから気持ちを言語化する習慣があるのでしょうか?
歌自体は学生の頃から作っていましたし、自分の感情を書き記しておくという習慣を意識的に続けていたので、それも活きたのかなと思います。もちろん今回はリリースする楽曲なので、私ひとりで完成させたわけではなく、いろいろな方がアドバイスやヒントをくださったからこそ形になりました。
