2021年の初回から、前・後編にわたるシリーズのナレーションを、5作連続で担当してきた本仮屋ユイカさん。今作の収録後にインタビューし、見守り続けてきた星愛美さんへの思いや、自身の体調管理法などについて聞きました。

本仮屋ユイカ「愛美さんが、もうこんなことを経験していたんだ」自身の32歳から38歳で変化した見方

――今回、再び『私が踊り続けるわけ』のナレーションを担当すると聞いたとき、どんな気持ちでしたか。

ナレーターとしてというより、まず愛美さんが元気にしているのかどうか、それだけが気になっていました。前後編で2本あるとうかがったとき「ご活躍されているからこそ、大作が放送されるんだ」と思い、ほっとした気持ちが一番大きかったです。改めてオファーをいただき、引き続き読ませていただけるのは本当にうれしいですし、光栄です。

――本仮屋さんは、53歳から60歳までの愛美さんを追った5作のナレーションを、すべて担当しています。

最初にナレーションを担当したとき私は32歳で、今は38歳です。毎回、愛美さんの生い立ちから読み上げるので、もう口が覚えているくらいなんですけど、年齢を重ねるにつれて感じ方がずいぶん変わってきました。

今回は特に、愛美さんが患った病気(37歳で患った子宮頸がん)のことを読みながら、「自分の年齢で、愛美さんはもうこんなことを経験していたんだ」と、今まで以上に重く受け止めました。

――愛美さんは57歳のときにも、肺がんを患いました。さらに、股関節の痛みに悩まされるなど、体の不調と向き合いながらも、ステージに立ち続けています。

本当に、続けるには相当の覚悟がいることだと思います。私自身は、演劇の舞台に立つ経験がありますが、舞台に立つというのは、万全な状態でも体への負荷が大きいもの。痛みや病気を抱えながら、あれだけのステージを続けていらっしゃることには、ただただ頭が下がります。

――ご自身は舞台に立てる体を維持するため、普段から意識していることはありますか。

芸能界は体力お化けの集団ですから(笑)、そのなかでどちらかといえば「ひ弱」な私は、地味なことをこつこつ続けるしかないんです。体を温めること、すぐに仮眠をとること、なるべく自炊すること、ジムに週1回は必ず行くこと。

少し前、妹(フリーアナウンサーの本仮屋リイナさん)に教えてもらったリンパケアに感銘を受けて。施術は、痛いことも強く押されることもなく、ほぼ触れるか触れないかくらいなんですが、終わったあとに体がすごく軽くなったんです。そういった体験から自分に負荷をかけない、自分にやさしくする、それがメンテナンスの一番の近道なんだなと、やっとわかってきた気がします。

――それが体への気づきにもつながったんですね。

施術の方に「顔の筋肉から体の不調があらわれる」と言われました。悲しいとき、悩んでいるとき、知らず知らず顔に力が入っているんですね。それが全身に及んでいたんだなと。そこから「体の不調はメンタルから」というのを本気で実感するようになりました。

「なんであんなことになったんだろう」とか「なんでこうしてくれないんだろう」とか、そういう思いが負荷となってじわじわと体に響いていたんです。

――先日、その妹さんに第3子が誕生したことが報じられました。

もう、仕事が終わったら一刻も早く会いに行きたくて(笑)。まだ地球に染まりきっていない存在というか、目を見ているだけで、「今この瞬間しか感じない」という、信じられないくらい神聖な気持ちになるんです。

「今まで自分がどれだけ些末なことに心を砕いていたんだろう」って、感じさせてもらっています。本当にありがたいです。

「前編は本当に波乱万丈で、見終わったあと、しばらく言葉が出ませんでした」

――前編では、愛美さんを慕う後輩・天ノ川つみきさんをはじめ、若い踊り子さんたちとの関わりも描かれます。

愛美さんがつみきさんをまるで娘のように受け入れてきた一方で、華やかなステージの裏側にはさまざまな現実もあって。そういう現実のなかでも関わり続けているふたりの姿が、すごく胸に刺さりました。

――最後に、前編の見どころを教えてください。

今回は、愛美さんとお母さんの深い会話があります。お母さんが娘を細やかに見守りながらも、適切な距離を保っている眼差しが、とても印象的です。また、愛美さんと後輩のつみきさんの関係も、前編の大きな見どころのひとつ。愛美さんが終盤でつみきさんにかける言葉にも、ぜひ注目していただけたらうれしいです。

前編は本当に波乱万丈なので、私は見終わったあと、しばらく言葉が出ませんでした。視聴者のみなさんは「1週間も、この気持ちで後編を待たなければいけないのか」と思うと、おつらいかもしれません。でも、報われる後編が必ず来ますので、ぜひ前後編をあわせてご覧いただきたいです。愛美さんが7年間でどれだけの存在になったかを、感じていただけると思います。

予告動画

YouTube「フジテレビドキュメンタリー」では、『ザ・ノンフィクション』の予告を配信中。6月21日(日)14時~「私が踊り続けるわけ5 ~60歳 還暦のストリッパー物語~」予告。

<過去の放送はTVerFODで、期間限定で無料配信中!>

無料配信スケジュール

5月24日放送「橋田賞受賞記念 特別編 12浪の早大生 40歳の春」(語り:多部未華子)~6月21日まで。

5月31日放送「生きた証を抱きしめて~愛するあなたとデスマスク~」(語り:川栄李奈)~6月28日まで。

6月7日放送「父と息子の屋台ラーメン~令和の赤ちょうちん物語~」(語り:野呂佳代)~7月5日まで。