朝野は、1人で海を見ていた瑠夏に声をかけ、貝がらを渡す。それは、朝野が小浜に来たばかりの頃、幼い瑠夏からもらったものだった。

朝野は、その貝がらを落として失くしたと思っていたら、木島が拾ってくれて手元に戻ってきたことを話す。

サバ缶もこの貝がらと同じで、自分の手から離れても誰かが拾ってくれて、いつかまた戻ってくるかもしれない。朝野は瑠夏に、今サバ缶を宇宙に飛ばせなくても、その夢がなくなったわけではないと伝える。

かなえられなかった夢を後輩に託す瑠夏(伊東蒼)たち

奈未は凪沙に、彩花に何も言い返せなかったことを相談。凪沙は、宇宙サバ缶の夢は自分たちの手でかなえられなかったが、あのとき夢を追った自分がいるから今の自分がいると言う。

奈未も、凪沙と同じ思いだった。凪沙は奈未に、彩花に自分のことを話せばいいとアドバイスする。

翌日、彩花を呼び出す奈未。彩花は話を聞く必要はないとばかりに席をはずそうとするが、奈未は引き止め、高校時代の話をする。彩花と同じように夢を持てなかった自分が宇宙サバ缶の夢を持ったそのときから変わり、自分を好きになれた、と。

「夢は裏切らない」と言い切る奈未に、彩花の心が動き始める。

彩花は、黒ノートを目にする。そこに瑠夏がやってきて「楽しそうやろ、先輩たち」と声をかける。彩花が瑠夏に「先輩も楽しかったですか?」と尋ねると、瑠夏は「最高に楽しかった」と笑う。

探究学習発表会が行われ、3年生から後輩たちへの発表が続く。退屈そうな結、乃愛、美咲に対し、彩花は真剣に聞いていた。

最後は、瑠夏たちの宇宙サバ缶の発表だった。先輩たちがプロジェクトを立ち上げ、失敗を重ねた末、自分たちの代で宇宙日本食の候補に選ばれた経緯を説明。

さらに、JAXAの指導を受けながら試行錯誤して基準に到達したサバ缶を作り検査に出したものの、認証を受けられなかった失敗を語った。

瑠夏たちは、自分たちが先輩からつないできたものをすべて後輩に託すと力強く告げる。

瑠夏は壇上から降り、後方で発表を聞いていた朝野のもとへ。朝野は瑠夏に、素晴らしい発表だったと伝える。瑠夏は朝野に貝がらを渡して「先生がいてくれたから、自分たちで考え、動き、失敗することができた」と、ずっと見守ってくれた朝野に感謝する。

「ここまで連れてきてくれて、ありがとうございました」と言われた朝野は「こちらこそだよ」と応える。彩花ら後輩たちは、瑠夏たちと朝野に大きな拍手を送るのだった。

それから、瑠夏たちは卒業。それぞれの道へと進むことに。

黒ノートを手にした彩花は、結、乃愛、美咲とともに宇宙サバ缶の夢をつないでいく――。

『サバ缶、宇宙へ行く』公式サイト

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