2025年1月10日、東京・練馬区の練馬警察署で感謝状の贈呈式が行われました。感謝状を受け取ったのは、東京・板橋区の小学6年生、高橋海至(みちか)さん(12)。
海至さんは、1月5日に父・秀知さんと訪れたコンビニエンスストアで、特殊詐欺による被害を未然に防いだのです。
『めざまし8』は、“お手柄小学生”海至さんに、当時の状況を詳しく取材しました。
とっさの行動が詐欺被害から高齢男性を救う
コンビニに入ってすぐ、ATMの前にいる男性に気がついたという海至さん。
高橋海至さん:
おなかがすいていて、(食べ物を)買いにいこうとしたんですよ。そしたら右に電話しながらATMを操作している高齢者の方がいたので…、それをお父さんに言いました。
男性を見たとき、海至さんがとっさに思い出したのは、1年ほど前に偶然見かけた、特殊詐欺被害の注意を促すポスターでした。
高橋海至さん:
前に銀行に行った時、「電話しながらATMをしていたら、詐欺にかかっている」みたいなポスターがあって、詐欺だと分かりました。
詐欺だと気がついた海至さんは、すぐさま駐車場にいた父・秀知さんの元へ行き、店内に呼び寄せました。
実は、秀知さんは現役の警察官。日頃から親子で防犯に関する会話をしていたこともあり、特殊詐欺に気づくことができたといいます。
かけつけた秀知さんが声をかけ、電話を代わったことで、お金を振り込まずにすんだ高齢の男性。この時、男性は通信会社を名乗る人物から「未納料金の支払い」を求められ、あわててATMを訪れていたといいます。
海至さんと父・秀知さんとの連携で、特殊詐欺による被害を未然に防ぐことができました。
高橋海至さん:
今後も詐欺に遭っている人とかを見たら、すぐに助けにいく。
父親の正義感を、しっかりと受け継いでいる海至さん。
将来の夢はもちろん父と同じ「警察官」…と思いきや、将来の夢は「サッカー選手」だといいます。その理由を聞いてみると…。
高橋海至さん:
(警察官になりたいと思うことは)まったくないです。
犯罪とか、相手を動かして、銃とか持っていた時、すごく怖いじゃないですか。
――お父さんはその大変な仕事を何十年もやっているんですね
めちゃくちゃすごいと思います。
(『めざまし8』 2025年1月15日放送より)