――グループで歌番組に出演すると、一人ひとりが映る時間はわずかだと思います。カメラの前でどうアピールするか、意識していましたか? 

はい。NMB48はグループの人数が多かったので、歌番組に出ても自分が映るのは2、3秒です。一瞬映ったときにどれだけアピールできるかが大事で、決め顔やウインクをパッと決められるメンバーがたくさんいる一方、私はそれが苦手で。なので、バラエティ番組など、より長い尺のなかで自分らしさや空気感を伝えられるように勝負しようと思いました。

…増井さんは、もしかしたらアイドル向きのマインドかもしれません(笑)。

――自分の勝負どころを見つけるまで、どのような気持ちで歩んできましたか? 

アイドルとして目立つのはグループのビジュアル担当になるような美少女で、自分はそうではなさそうということには、だんだん気づいていて。でも、そういう“普通さ”こそが私の魅力なんじゃないかと思うようになりました。

誰かと話して笑っていただける時間が好きですし、もともとお笑いが好きだったので、“ザ・アイドル”の道では勝てなくても、人となりを知ってもらったり、個性があふれ出たりしたら、いつかセンターとは違う形のトップになれるんじゃないかなと。自分の得意、不得意を見つけながら、やっていて楽しいことを探し続けてきた結果が、今につながっていると思います。

渋谷凪咲「まずは周りの人をファンに」先輩の教え

――人ととなりや個性でトップを目指す過程で、心がけてきたことはありますか?

昔、先輩に言っていただいて今も大事にしているのが「周りの人をファンにできない人が、テレビの前の人をファンにはできないよ」という言葉です。

まずは一番身近で支えてくださっているスタッフの方々や、番組でご一緒させていただくみなさんから「また一緒に仕事したいな」と思ってもらえるように頑張ろうと。それが派生して初めて、ほかの方にも広く届くのかなと思うので、この気持ちはこれからも大切にしていきたいです。