元宝塚歌劇団星組トップスターの礼真琴さんが、退団後初のミュージカル主演と、先輩・柚希礼音さんへの思いを語りました。

礼さんは、2009年に宝塚歌劇団に首席入団後、歌、ダンス、芝居と三拍子そろった実力派として注目を集め、2019年に星組トップスターに就任。2025年に惜しまれつつ退団しました。

退団後はコンサート開催、ドラマ『DREAM STAGE』(TBS)、『3.11~東日本大震災15年 福島第一原発事故 命の戦い~』(フジテレビ)出演に続き、このたび退団後初となる舞台『BOOP! The Musical』で主演を務めます。

本作のモチーフは、1930年代にアメリカで誕生したアニメーションキャラクター「ベティー ブープ™」。日本では「ベティー ちゃん」として親しまれています。白黒アニメーションの世界から突如、カラフルな現代のニューヨークへとやって来た彼女が、本当の自分を見つけていく、新作ブロードウェイミュージカルです。

主人公のベティーを演じる礼さんに、本作への意気込みや歌稽古の手応え、柚希さんからの印象深い教えなどについて聞きました(前後編の前編)。

礼真琴「やっとお客さまに会える喜びが一番」

――主演が決まったときの気持ちを教えてください。

退団後、コンサートは行いましたが、ミュージカル作品に出演するのは宝塚卒業以来なので、やっとお客さまに会えるという喜びが何より一番にありました。

――ベティーは世界で長年愛されているキャラクターですが、本作ならではの見どころはどのあたりだと思いますか?

アニメのモノクロの世界に生きるベティーちゃんが、現代のカラフルな世界に触れることで、心が豊かになっていき、いろいろな人との関わりから影響を受けます。それと同時に、自分もたくさんの人に影響を与える存在なのだと気づいていきます。

最終的に自分は一人の女性として何をしたいのか、それを見つけていく物語なので、その人間模様と成長の過程が一番の見どころではないかと思います。

――ベティーをどのように演じたいですか?

アニメの世界のベティーちゃんがいろいろなことを経験して、リアルな女性に近づいていく過程が印象的なので、その心の動き、ほかの登場人物との関わりを大切にして、ベティーちゃんを生きていきたいです。もちろん、もともとのベティーちゃんのイメージは大切にしつつ、せっかくの日本初演なので、自分らしさも取り入れながら作り上げていきたいと思っています。