チンドン屋さんと俳優の共通点を発見し、思いを重ねたという古川さん。物語にちなみ、自身にとっての師匠や、同じ“声の仕事”である声優とナレーションで感じた違いについても聞きました。

――古川さんにとっての、師匠のような方がいれば教えてください。

いろいろなところに、いろいろな師匠がいるので、1人だけ挙げるのは難しいですが…強いて言えば、趣味で習っている茶道の、私の先生のお師匠さんに当たる方です。

以前、お師匠さんが開くお茶会に参加したことがあって。90歳を超えている方なのですが、お座敷に入られたときの存在感が目に焼き付いています。うぐいす色の着物で、鈴の音のような素敵な声で、一目会っただけで「どう生きれば、お師匠さんのようになれるのだろう」と思うくらい、とても美しい方です。

一度しかお会いしていないですし、しっかりお話ししたこともないのですが、お師匠さんにお会いしてから「ああいう人になりたい」と、ずっと思っています。

古川琴音 ナレーションは自分と周りの“セッション”

――『ザ・ノンフィクション』の“語り”は初めてですが、感想を聞かせてください。

すごくドキドキしました。でも、実際に映像を見ながら、音声とBGMを聞きながら声を入れていくと、自然と乗っていく感じがして楽しかったです。

――現在公開中のアニメーション映画『花緑青が明ける日に』で、声優にも初挑戦しています。

声の仕事は「自分の声を聞きながらお芝居する」というか、自分を客観視しながら演じられる気がして、不思議な感覚でした。心の中で音響ミキサーのつまみを回しているような感じがして楽しかったです。

――ナレーションの場合は、どんなところを意識していますか?

気持ちを入れすぎると力んだり、言葉が出てこなくなったりするので、まさにセッションをするように、自分の声と周り映像や音を冷静に混ぜていくような意識で読んでいます。

『ザ・ノンフィクション』無料配信

YouTube「フジテレビドキュメンタリー」では、『ザ・ノンフィクション』の予告を配信中。4月19日(日)14時~「僕と師匠とチンドン屋~24歳 令和の師弟物語~」予告。

4月5日・12日放送「上京物語2026 前・後編」(語り:MOMONAさん)が、5月10日までTVerFODで無料配信中です。