ナレーション収録を終えた富田さんにインタビュー。「初めて見る雰囲気の会社」という映像の感想や、あえて厳しく指導する上司、負けじと食らいつく新入社員の姿を見て感じたこと、自身の仕事とプライベートの分け方などについて聞きました。
富田望生「“個性を活かさなくてどうする”という思いが見えた」
――営業電話や社員のかけ声が飛び交う、とにかく元気な企業ですが、映像を見ての感想を聞かせてください。
ものすごく活気があって、常にどこかから声が聞こえてくるなと思いながら、ナレーションを読みました。私は初めて見る雰囲気の会社でした。
――上司からの叱責、同僚との競争、社訓を絶叫…今どき珍しい社風です。
今は指導の言葉選びにも慎重さが求められる時代だと思いますが、厳しい言葉で何度も繰り返して伝えるというのが、なかなかないのではないでしょうか。先輩方は、部下を鼓舞するために、あえてストレートな言葉で指導しているのだと思います。
入社したみなさんも、自分に負けたくないと思ってこの会社を選んでいるという印象を持ちました。人付き合いが苦手な自分を変えたいと思う人がいたり、しゃべりが得意だと思って入ったものの大きな壁にぶち当たる人もいたり。ここでの経験を望んで入ってきたと思うので、すごいなと感じました。
――伊藤さんは売り上げゼロが続き、上司から厳しく叱責されます。伊藤さんの奮闘を見て、どのようなことを感じましたか?
アポが取れず「どうしよう…」と焦っていましたが、小さい頃から話すことが得意だったからこそ、そんな自分を裏切りたくなかったのだろうなと思います。逆にひまりさんは、新たな自分を開拓したくて頑張っているのだろうと感じました。
違うモチベーションの同期が同じ会社で働いているのも、面白いなと思いました。それはたぶん、社長が求めていることでもあるのでしょう。社長の厳しい言葉の中から“個性を活かさなくてどうする”という思いが見えたような気がします。
――富田さんは『ザ・ノンフィクション』では「ボクと父ちゃんの記憶」シリーズの“語り”を長らく務めてきました。新しい物語を担当するにあたり、読み方などは変わりましたか?
ディレクターさんやプロデューサーさんとも話し合いましたが、今回は常ににぎやかな音が聞こえる映像なので、声が負けないように、あとは、言葉一つひとつをしっかりつかんで置いていくような意識で読みました。
登場人物に寄り添うというより、今起きている状況をちゃんと言葉で説明することを考えながら読んでいました。心の中で「負けないで!頑張れ!」と応援したり、「もう逃げてもいいんじゃない?」と思ったり、いろいろな感情が入り交じりましたが、それでも向き合い続けて頑張る彼らの姿がすべてだと思うので、私の感情が入ってブレないようにというのは意識しました。
――富田さん自身は、厳しく叱られた経験はありますか?
今はあまりないですね。人って、何かを厳しく言われたときに「怒られた」と思うか「叱られた」と思うかで、受け取り方が変わってくると思うんです。
自分のために叱ってくれている、というマインドで先輩方や社長の言葉を受け入れることができるから、ひまりさんも伊藤さんも頑張れるのではないでしょうか。“指導の受け取り方の違い”も、会社で生きていく上では大きなポイントなのかなと思いました。
――映像の中で、伊藤さんが同僚から「仕事とプライベートは分けた方がいい」とアドバイスされていましたが、富田さん自身はいかがですか?
プライベートが仕事に影響することはほぼないです。撮影中に愛犬の死を迎えたことがあり、家に帰ると落ち込みましたが、仕事のときは、自分の中でそのことを冷静に咀嚼できる時間ととらえて、切り替えていました。
逆に、仕事がプライベートに影響することは多々ありますね。最近は、かなり切り替えられるようになってきましたけれど。
休みの日に予定を入れず家でゆっくりしていると、途端に仕事のことを考えちゃうんです。どこかへ行くとか、誰かに会うとか、仕事のことを考えられないぐらい予定を入れないと、どうしていいか分からなくなっちゃって(苦笑)。そうして予定をいろいろ入れるので、なんだか生き急いでいるなと感じる時もあります。
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