専門家とともに、最新の生成AIを使う際のポイントと注意点について考えました。
女性が気になる話題について、スタジオで生討論を繰り広げるフジテレビ『ノンストップ!』の金曜恒例コーナー「ノンストップ!サミット」。
今回は、「コツ次第で生活が楽に!家事・育児にも役立つ最新AI活用術」というテーマで、MCの設楽統さんと三上真奈フジテレビアナウンサー、千秋さん、カンニング竹山さん、虻川美穂子さん、ロバート・キャンベルさんが討論しました。
ちょっとした調べ物に便利な生成AI…みんなはどう使っている?
若者を中心に日常的に使用されている生成AI技術。具体的には、ちょっとした調べ物や会話の相手、ファッションの相談や占いなどに使っている人が多いといいます。
キャンベルさんは「例えば、『江戸時代の人はどうやって歯を磨いていたのか?歯磨き粉の素材は?』など、小説を読んでいて気になったことをAIに質問している。最近はきちんと情報ソースも書いてあるので、安心して使える」「旅行のプランを立ててもらうのも便利」と活用法を披露。
竹山さんは「課金した高い技術のAIを相談相手に使ってみたが、結局はイエスマンだということがわかった」と使用した感想を語り、千秋さんは「阪神の過去のデータを確認したのだが、AIが間違っていてケンカになった」と告白しました。
番組では、『AI×家事』という書籍を執筆した3児の母・宮崎真理さんを取材。宮崎さんは、冷蔵庫にある食材からAIにメニューを考えてもらったり、ママ友に送る謝罪メールの文案を教えてもらったりと、AIを日々活用しているといいます。
ほかにも、おもちゃを撮影した写真で塗り絵を作ってもらったり、苦手な漢字だけを集めた問題集の作成、算数の問題を動画で解説してもらったりなど、子育ての場面でもAIを有効活用。
「家事ではさまざまな選択をしなければならないが、その選択肢をAIが考えてくれることでラクになる」と、宮崎さんは利点を語りました。
AIへの指示は人数や時間などの条件を具体的に入れるのがポイント!
何でもAIが解決してくれる様子に、竹山さんが「便利すぎてついていけるだろうか…」と困惑の表情を浮かべると、虻川さんも「使う側にスキルが必要そう。どう磨いたらいいのか?」と同意。
そこでITジャーナリストの高橋暁子さんが、AIへの指示の出し方のコツを解説してくれました。
例えばレシピについての相談なら、「今日の夕飯どうしよう?」というザックリした質問ではなく、材料を指定した上で、「何人分を何分で作りたい」「苦手な味」「主菜か副菜か」など具体的な指示を入れるのがポイント。
高橋さんは「AIは空気を読むのが苦手。避けてほしい、こうしてほしいという要望をしっかり指示すると、より求めている答えが出てきやすい」とアドバイスを送りました。
キャンベルさんは「AIへの質問は、自分の意志を掘り出していく作業。AIの答えに対して“追い質問”をしていくなかで、自分の考えが発見されることもあるので、AIは鏡のような存在」と分析しました。
「推しの魅力をひたすら語りたい時に、友だちが相手だと遠慮するが、相手がAIだと気を使わずに話せて楽しい」という、25歳の女性の本音も登場しました。
虻川さんは「久しぶりに誰かと話すと声がガサガサだったりするから、話し相手に使ってみたい」と興味を持った様子で、キャンベルさんは「どんよりした気分の時に話しかけることで、好奇心のエンジンがかかり、アクションを促してくれることもある」とコメント。
間違った情報を提示することも多いAIは「優秀な新人社員」だと思って接するのが◎
高橋さんは、生成AIを使う際の注意点も紹介。AIには、もっともらしいウソをつく「ハルシネーション」という現象が起こりがちですが、高橋さんによると「根拠も合わせて教えて」と指示を出すことで情報ソースが提示され、間違った情報を突き止めやすくなるといいます。
また、住所などの個人情報をAIに読ませてしまうと、他の人が「◯◯さんの住所は?」と質問した際にAIが答えてしまう可能性も。既存のキャラクターに似たイラストが出力されることがあるので、著作権侵害にも注意する必要があるそうです。
「自分が上司でAIは優秀な新人社員だと思って接すると良い。どんなに優秀な新人社員でも、上司が成果物の品質をチェックしないと何かあったときに上司の責任になってしまう」と、AIを使う側のスタンスの取り方を語った高橋さん。
虻川さんは「AIを先生的な感じで扱おうとしていた!」と驚いた様子で、キャンベルさんは「不祝儀のメールをAIに考えてもらったときに、絶対に使ってはいけない言葉が文中に入っていたことがあった。きちんと確認しないと人間関係が崩れてしまう」と、AIの危うさを指摘しました。
AIは悩みを解決はしてくれない!問題修復のために自分で動くことを忘れずに!
どんな悩みにも肯定的な返事をくれるAIを相談相手に使う人も多いようですが、常に自分に寄り添ってくれるAIの回答をどこまで受け入れるべきか悩んでいる人も。
キャンベルさんによると、アメリカでは16歳の少年がAIに悩みを相談しているうちに、AIが寄り添い過ぎて遺書の書き方まで教えてしまい、自殺してしまったという事例も起こっているそうです。
『精神科医が教えるAIメンタルケア入門』という書籍を執筆した精神科医の益田裕介先生は、「悩みを吐き出し、可視化することでラクになるという点では、AIへの悩み相談は有効」と分析しました。
ただし、AIが悩みを根本的に解決することはないと益田先生。「例えば友だちとの関係に悩んでモヤモヤした気持ちをAIに相談する場合、こじれている理由を可視化するためにAIを使ってほしい。AIとの対話で原因が可視化できたら、自分で関係修復のために動く必要がある」という益田先生のアドバイスに、虻川さんは「上手に使わないと」と気を引き締めた様子でした。
『ノンストップ!』(フジテレビ)2026年2月27日放送より
