<平田満 コメント>

老原耕平(平田満)

――台本を読んだ印象は?

お話をいただいたときは、どのような目線で木村祐一さんと対峙すればいいのだろうと少し悩みました。木村さんが演じるおやじさんは当時のままですが、自分は年齢を重ねているわけですよね。

少年の目線でおやじさんを見るような気持ちで演じました。本当は、少年時代も演じられたら良かったのですが、それはさすがに無理なので(笑)。でも、海老原少年役の番家天嵩くんが、とてもいい雰囲気で演じてくれましたね。

――少年時代、周囲の大人から学びましたか?

親戚や近所のおじさんが社会の入口でしたね。ドラマのおでん屋さんとは少し状況が違いますが、昭和の時代にはそうした存在が地域のコミュニティを支えていたと思います。

そういう「場」が今後どうなっていくのかはわからないですが、その雰囲気が濃厚にあった時代の物語を、今回のエピソードから感じてもらえたらいいなと思います。

――視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。

自分たちの年代は、若い方々とコミュニケーションをとる機会がなかなかないのですが、「ベルサイユ」にはいろんな年齢層の方がいて、交流ができるわけですよね。

ファンタジーではありますが、こういう場所があったらいいなということは、みなさん思っておられると思います。そんな世界が描かれている点が、このドラマの魅力だと思います。