<木村祐一 コメント>
――木村さんは、人生について教わった経験はありますか?
芸人になりたてのころに知り合った、調理師の方ですね。素人の立場から指摘をしてくれて、社会で必要な礼儀などを教わりました。
今回、僕が演じたオヤジのような存在です。残念ながら、もう亡くなられてしまったんですけれど、もし「魔法のワイン」があったら、その人に会いたいですね。
――平田さんとの共演はいかがでしたか?
『蒲田行進曲』のころから憧れていました。「銀ちゃんカッコいい!」っていう、あの舎弟感が大好きでね、あんな弟分になりたいと思ったくらいです。
同じシーンで共演させていただくのは今回が初めてなのですが、僕が「うまい」とか論じるのが失礼なほどの存在感で、本当にたくさんの引き出しを持っておられるなと、撮影しながら感心しっぱなしでした。
二人のシーンは、平田さんのおかげでとてもいい感じになったと思います。
――このドラマの魅力はどんなところにありますか?
我々の年代になってくると、こういう設定自体に魅力を感じますよね。きっと誰にでも過去に戻りたいとか、誰かにきちんとお礼を言いたい、謝りたいといった思いがあるだろうから。
「自分だったら誰に会いたいかな」とか「こういう人生もあるんだな」とか、それぞれに考えながら見ていただきたいですね。
