<東野幸治 コメント>

――『THE SECOND』第4回大会の開催が決定しました。

僕の周りにいる中堅芸人のみなさんは、日ごろから『THE SECOND』のことが気になってるみたいで、「来年はもうやらないんですか?」とか「結局、あるんですよね?」とか、会うたびに聞いてくるんですよ。

でも僕は、本当に何も知らなかったから、ずっと「知らん!」と言い続けていて。正直、ちょっとしんどかったんですよね。だから「スッキリした」というのが、率直な気持ちです。これでやっと質問攻めに遭わずに、心静かに暮らせます(笑)。

――第3回大会を振り返って、特に印象に残っているファイナリストは?

対戦カードでいうと、金属バットと囲碁将棋(※グランプリファイナル準決勝・第1試合)は、すごく印象に残ってますね。でも、みなさん本当に素晴らしくて。はりけ~んずなんか、「グランプリファイナル」に出てから、えらい元気になって、顔の血色も良くなったってうわさも聞きますし(笑)。

吉田たちもね、昔はコンビ仲があんまりよくなかった、みたいな話をちらっと聞いたりしてたんですけど、『THE SECOND』以降は、2人で仲良く髪の毛を染めたりして(笑)、楽しく漫才をされているそうですから。『THE SECOND』って本当にいい大会だなと、つくづく思います(笑)。

あとはやっぱり、(ザ・)ぼんち師匠ですよね。ものすごいエネルギーを感じました。(ぼんち)おさむ師匠や(里見)まさと師匠と同世代の芸人さんたちが、前回のザ・ぼんちの漫才に触発されて「俺たちも、一丁やってみるか」って、来年の大会に出てきてくれたりしたら、われわれとしてはうれしい限りなんですけどね。

――東野さんが思う、お笑い界における『THE SECOND』の功績は?

中堅やベテランといわれる漫才師の方々にとっては、“気合を入れ直す場”になっている…というか、そうなっていたらいいなと僕は思ってるんですけどね。若手のころは、賞レースで結果が出せなかったけれど、今もう一度改めて、コンビで、トリオで、チームで一生懸命漫才に打ち込みたい、大舞台で漫才がしたい、という芸人さんがいたら、ぜひ『THE SECOND』を利用してほしいんです。漫才人生の折り返し地点で、もう一回ガソリンを入れて、後半の漫才人生を走り抜けていってほしいなと。

――今回エントリーを考えている、結成16年目以上の漫才師の方々に、エールを贈るとしたら?

繰り返しになりますけど、もう一度、本気で漫才に向き合いたいと思っている芸人さんには、ぜひ挑戦していただきたいですし、過去に出たことがあるけど、結果に今ひとつ納得が行ってない(笑)、そういう芸人さんにもぜひ出ていただいて、リベンジしてほしいです。

「グランプリファイナル」では、生放送中にネタを3本やらなきゃいけないとか、かなり大変な賞レースではあるんですが、見事優勝すれば、生活がめちゃめちゃ激変する…とはいかないまでも、明るい日常がやってくることはお約束します(笑)。

――最後に、『THE SECOND』ファンのみなさんにメッセージをお願いします。

『THE SECOND』が、どうやら来年も開催されるそうでございます(笑)。毎年『THE SECOND』を温かく見守ってくれているお笑いファンのみなさん、もしよかったら今回も、選考会、ノックアウトステージと、全ステージを見ていただければと思います。

そして、そのときはぜひ、「グランプリファイナル」の生放送の審査員席に座ることを想定して、採点の練習もしておいてください(笑)。はたして、来年はいったいどんな漫才師が優勝するのか、みなさん、私と一緒におおいに楽しみましょう!