11月の九州場所、優勝決定戦の末見事横綱・豊昇龍を破って初優勝を飾った安青錦関(21)。
11月26日、『サン!シャイン』は大関昇進が決まり伝達式が行われる直前の安青錦関にインタビューしました。

相撲ジャーナリスト 横野レイコ氏:
安青錦関に来ていただきました。間もなく伝達式を迎えますけれども、いかがですか?

安青錦関:
緊張の部分もあるんですけど、しっかり頑張りたいと思います。

谷原章介キャスター:
今場所(豊昇龍関との)優勝決定戦にも臨みました、その時のお気持ちいかがでしたか。

安青錦関:
今年の最後の一番だったので、しっかり悔いがないようにやることができてよかったです。

故郷の友人たちからも祝福の嵐

「悔いなくできてよかった」と優勝決定戦を振り返った安青錦関。故郷・ウクライナからも祝福のメッセージが届いたといいます。

安青錦関:
友だちからとか先生たちからはいっぱい連絡が来ていて本当にうれしいですね。

――メールとか何通ぐらい来たんですか?
いやもう数えられないですね。だいぶ時間がかかりました、返すのに。そして(伝達式が)終わったらまた早く(メッセージを)返したいと思います。

――ご両親が来日する予定は?
来年ぐらいじゃないですかね、来るとしたら。

来日してからの恩人たちも…

来日してから多くの人にお世話になってきたと語る安青錦関。安治川部屋が宿舎を構える水天宮もその一つです。

相撲ジャーナリスト 横野レイコ氏: 
親方が安美錦だった時、太宰府天満宮が伊勢ヶ濱部屋の宿舎だったのですが、水天宮の宮司さんが太宰府天満宮に修行に行っていた時からの知り合いだそうです。その頃から18年間のお付き合いだそうなんです。
当時から「部屋をおこしたらお願いします」っていうお話をされていて、部屋ができた時から水天宮に宿舎を構えています。
「まさかこんなに早く大関を迎えることができるとは」と宮司さんもすごく喜んでいらっしゃいました。稽古場も新しくなったんですよね。

安青錦関:
そうですね、すごく素敵な稽古場で、場所前の稽古は(新しい稽古場で)していたので、それで結果が出せてよかったですね。家族のような感じですね。

佐々木恭子キャスター:
来日された時に安青錦関が大変お世話になったという山中新大さん、今のしこ名も山中さんの下のお名前を取ってらっしゃいますが、(安青錦のしこ名は 安青錦新大)、優勝した後連絡は取りましたか?

提供:山中新大さん 左:山中新大さん 右:安青錦新大

安青錦関:
そうですね電話して、ちょっと話し合って。またやっぱり食事でもしながらゆっくり話したいと思っているので。

――どんな言葉がありましたか?
普通に「おめでとう」って言ってくれました。

――この後の巡業で、関西の方にも行くのでそこで会えますかね?
そうですね、多分会えると思います。

谷原章介キャスター:
優勝を決めたとき、付け人の魁佑馬さんとの抱擁、泣いていたのがすごく話題になりましたけれども、魁佑馬さんと仲が良いんですか?

安青錦関:
僕は泣いてないんですけど…(笑)。

自分本当に、研修生の時から浅香山部屋に何度も出稽古に行かせていただいて、その時からやっぱり仲良いというか、すごくお世話になってますね。

最速での大関昇進!気になる「口上」は?

谷原章介キャスター:
いよいよ大関になりますけれども、どんな大関になりたいですか?

安青錦関:
やっぱり皆さんに愛されるような大関になりたいですね。

相撲ジャーナリスト 横野レイコ氏: 
2日ぐらい前、一夜明け会見の時に聞いたら、親方は「自分で口上を考えろ」って言われたっていうのは本当ですか。

安青錦関:
その時はそう言われましたけど、実は一緒に考えました

――(親方は)優しいですね。2日前はちょっと悩んでましたよね。「どうしよう」って…。
だいぶパニックになりましたね。

――何回くらい練習しましたか?

いやもう分からないですね、あまり数えないくらいですね多分。まあ多分大丈夫と思います。

――頼もしいですね。記者の方は皆さんその口上に注目してるんですよ。
そうですか。

――他の力士の方の伝達式とか映像を見たりしましたか?
見たんですけど、やっぱり自分は自分なんで「自分らしく」って決めて。

――人によっては手にカンペで文字を書いたりしますが?
(手を見せて)何にも書いてないです。まだ何にも書いてないです(笑)。

佐々木恭子キャスター:
ウクライナの方も今回非常に喜んでいらっしゃると聞いていますけれども、今後どんな姿どんな相撲をウクライナの方に見せていきたいですか。

安青錦関:
力強く前に出るような相撲を見せたいですね。

谷原章介キャスター:
来場所の目標を聞いてもいいでしょうか。

安青錦関:
早いですね(笑)。今場所に負けないような成績を出したいです。

相撲ジャーナリスト 横野レイコ氏: 
大関として来場所務めますが、周りが皆研究して来ますね?

安青錦関:
でも自分も研究しているんで、大丈夫だと思います。

――その前に大事な口上ですが、自信は?
自信しかないです!

そして『サン!シャイン』生放送終了直後に伝達式に臨んだ安青錦関。
口上は…
「謹んでお受けいたします。大関の名に恥じぬよう、またさらに上を目指して精進いたします」
緊張しながらも宣言通りにすらすらと述べていました。次の横綱候補に躍り出た21歳に注目です。

(『サン!シャイン』2025年11月26日放送より)