瀬野は「この病院は、娘を見捨てた」と怒りをにじませる。かつて、永明大学病院に搬送された瀬野の娘は、あとから運ばれてきた病院理事長への処置が優先された結果、亡くなった。

憔悴する瀬野と妻に代わり病院を訴えたのは、瀬野の義両親だった。復讐の機会をうかがっていた瀬野は、病院の混乱をチャンスと捉え、捜査のかく乱を画策したという。

瀬野に、テンキーで入室した人物を知っているのではないかと言う奈美。瀬野は、サーバールームの清掃担当である高倉の名を挙げた。

奈美は、同じエレベーターに乗っていた高倉に「あなたが犯人なんですね」と問いかける。

奈美(沢口靖子)らが大学病院の混乱を収めるなか、杏子(板谷由夏)の娘に危機が…

病院側に酷使され、誰にも認められず、使い捨てられる存在として扱われることに怒りを抱き、犯行に及んだと告白する高倉。奈美は、高倉の怒りに理解を示しつつも、他人を巻き込んでしまってはその声は届かないと諭す。

すると真由が、看護師や他の患者が高倉の丁寧な清掃を褒めていたと言い、自分も高倉のおかげで安心して入院できたと感謝を伝える。

真由の言葉で自分が認められていたと知った高倉は、サーバールームの制御端末にUSBを差したことを告白。田辺がサーバールームでUSBを見つけ、解決方法を理解した清水が、即座に対応する。

まもなく、病院内のシステムや電源は復旧。光江のオペは再開され、真由にも無事に薬が届けられた。

高倉は、単なる実行犯だった。高倉がSNSで病院への不満を吐き出していたところ、DMで病院へのテロを持ちかけられ、ランサムウェアのデータが入ったUSBが送られてきたという。DMの送り主はわからず、組織中枢につながる手がかりは得られなかった。

一方、内閣総理大臣・桐谷杏子(板谷由夏)のもとに行方不明の娘・カナ(白本彩奈)が拘束されている画像が届き、続いて「あなたの娘を預かっている」と電話がかかってくる。

杏子はカナの無事を確認しようとするが、電話の相手は「無事かどうかは今後のあなた次第」と言い残して電話は切れてしまい――。

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