システム復旧の見通しが立たないなか、新たに「どこか1つだけ復旧させてあげる。どこがいい?」という犯行声明が届く。

病院各所で患者の安全が確認されていたが、エレベーターに閉じ込められている奈美ら4人と、オペ室の光江だけが危険な状態だと判明。犯人は、奈美らと光江のどちらを助けるのか、選ばせようとしていた。

清水が全力で犯人の特定を急いでいると、佐生がDICTに現れ、オペ室のシステム復旧作業を最優先するようにと指示。

公安時代の苦い過去を背負う掛川(金田哲)は佐生(安田顕)に反発

奈美らを切り捨てようとする佐生に異論を唱える掛川。それでも国益のために政権中枢の親族を優先させると譲らない佐生に、掛川は命に序列はつけられないと、さらに反発。佐生は、掛川が公安部にいた頃の出来事を突きつける。

当時、掛川は国際テロ組織の協力者から命の保障と引き換えに情報を得ていた。しかし、そのことが組織に漏れてしまう。掛川は協力者を救おうとしたものの、上司から止められ、その結果、協力者は組織に抹殺された。

この苦い経験から掛川は、国家の都合で個人の命が切り捨てられることがあってはならないと主張。すると佐生は、自分の言うことは命令だと言い放つ。

そんななか、清水が犯人につながる手がかりを発見。サーバールームのパソコンから侵入したログが残っていたのだ。佐生の理解を得て、清水はそのログの時間にサーバールームに出入りした人物を探し、犯人を特定する作業に移行する。

オペ室では機器のバッテリーがなくなる寸前に迫り、エレベーター内の真由の点滴は切れてしまっていた。なんとしても真由の命を守りたい奈美は、山内に電話をかけてDICTと病院のサーバールームとのやりとりを聞く。

清水は侵入ログがあった時間のサーバールームへの入出記録を調べるが、記録は残っていなかった。瀬野も、カードによるID認証で入出した記録はないと断言。サーバールームにはカード認証がなければ入れないはずだった。

奈美は、犯人がカード認証ではなくテンキーで暗証番号を入力して入室した可能性を指摘。瀬野に対し、あえてテンキーによる入出記録を黙っていたのではないかと尋ねる。瀬野は、奈美の言う通りだと認めた。