ナレーション収録を終えた多部さんにインタビュー。石黒さんを見守って感じたことや、多部さん自身があきらめたくなかったこと、欠かさず見ると公言している『ザ・ノンフィクション』に対して改めて思うことを聞きました。
多部未華子「自分のやりたいことが見えないのもまた、難しいのだろう」
――就活に挑み、もがく石黒さんに、どのような印象を抱きましたか?
私自身はまったく出会ったことのないタイプで、不思議な方だなと思いました。でも、あきらめない強さがあっていいなと思います。
――多部さんは『ザ・ノンフィクション』を欠かさず見ると公言していますが、そのなかでもユニークなタイプですか?
今まで、こちらが「本当に大丈夫?」と思ってしまうほど、自分のことを信じすぎている人はたくさん登場してきたと思いますが、石黒さんのように自分のやりたいことが分らない人というのは、あまりいなかった気がします。
ナレーションにも「正直言って、よく分からない」という言葉がありましたが、石黒さんは、本当はどんなことを考えているのか…。自分のやりたいことが見えないというのもまた、難しいのだろうと思います。
――エントリーシートで自己PRを書くことに、特に苦戦していました。
悩みやすいタイプなのか…教育学部の在籍ということに誇りを持っていて、自分にすごく期待をしているのかなと思いました。自己PRを書くのに苦労するのも、“こうあるべき”という理想と、自分の良さが違うところにある、ということに気付いていないからではないかと思いました。
――それでも石黒さんは、あきらめません。多部さんは小学生の頃、ミュージカル『アニー』のオーディションを3年間受けていたそうですが、やはり、あきらめない気持ちが強かったのでしょうか。
そうですね。「アニーをやりたい!」という気持ちで受けていました。アニー役には年齢制限があり、私は最終的にその年齢に達してしまったのですが、そういう意味では、石黒さんと似ているかもしれません。アニー役以外にも、出演できる役はたくさんありましたが、私はどうしてもアニーを演じたかった。そういうこだわりがあるところも、共通点かもしれないですね。
――以前のインタビューで、『ザ・ノンフィクション』の感想を友人と語り合うと話していましたが、現在もですか?
今は家族で番組にハマっています。夫が『ザ・ノンフィクション』の存在を知ることができたのは、私と結婚して良かったことの一つだと思います(笑)。結婚当初、私が家で見ていたのをきっかけに、「こんなに面白い番組が、日曜の昼間に放送されてるんだ」と知って。先日まで放送されていた『ザ・ノンフィクション』放送30周年特別企画も見ていました。
――改めて、多部さんが思う『ザ・ノンフィクション』の魅力を教えてください。
みなさん、力強く生きていますよね。その生き様を見るのが好きです。エンターテインメントの一つとして、「こんな人がいるんだ」と知ることができて。特に「30周年特別企画」では、それぞれの“その後”を追っていて、興味深く見ました。
自分の知らないところで、こんなふうに生きている人がいて、人生だからいろいろあるけれど、基本的にはみなさん前向きで。番組テーマ曲『サンサーラ』の「♪生きて〜る、生きている〜」ですよ、本当に!生きているんだな、と思わされます。
予告動画&無料配信
YouTube「フジテレビドキュメンタリー」で、『ザ・ノンフィクション』の予告を配信中。11月9日(日)14時~「12浪の早大生 38歳の就活~僕に内定をください~前編」
10月26日放送「30周年特別企画『キャンディさんの人生』最期の日々」(語り:水川あさみさん、斉藤舞子フジテレビアナウンサー)が11月9日まで、11月2日放送「30周年特別企画『私のママが決めたこと~あれから2年 母を思う旅~』」(語り:清原果耶さん)が11月16日までTVer・FODで無料配信中です。
