「休業中の方がマイクに向かってる機会が多くない…?」と活動休止から復帰までの裏側を赤裸々に告白した後藤さん。
最近ではAKB48やKAWAII LAB.などアイドルとの共演も多いですが、そんな令和アイドルに平成のトップアイドル・後藤真希はどのような印象を抱いているのか、伺いました。

25年間で一番楽しかったこと&つらかったことは「ライブ」

――改めて、モーニング娘。としてデビューされてから25年間を振り返って、挫折はありましたか?

「数字」ですかね。ランキングの数字を気にするようになったら気持ち的に挫折しそうになるので、「数字というものがなくなればいいのに」と何度願ったことかと思います。(笑)

ハロー!プロジェクトはグループも多いので、会社中のみんなが、あの子は何位だった…このグループは何位だった…と知っているんです。なので、良いランキングが取れなかったり、数字がちょっと下がっていたりする時は「うわぁ…」となる時はありましたね。

――つきまとう「数字」に挫折しそうになったんですね。では、25年間で、一番楽しかったこと・つらかったことを教えてください。

楽しかったこと、つらかったことの両方に言えるのが、やっぱりライブですかね。
ライブはやっぱり準備期間からすごく大変ですし、忙しなく色々と覚えたり、リハをしていく中で、体力的にもパフォーマンスしながら歌うということへのプレッシャーがあります。

壁にぶち当たるとまでではないですけれど、乗り越えていかなきゃいけないものはあるので、それがつらいな、大変だなと思うことはありますが、本番のステージを重ねていくとそれが良かったということに切り替わるんですよね。歌をやっていると毎回そこで“大変だな”と“よかったな”が繰り返されます。

――グループ時代もソロになっても、それは変わらないですか?

いや、やっぱりソロになってからの方が桁違いに感じました。
極端に言えば、グループだと自分のパートさえ覚えてやっていれば、なんとかなる曲もあるというか。一方で、ソロは全部の視線が自分1人に集まるので、より緊張感がありますね。

つきまとう“数字”に挫折しそうになりながらも、駆け抜けた芸能生活25年間。
最近ではAKB48やKAWAII LAB.などアイドルとの共演も多い後藤さんですが、そんな令和アイドルに平成のトップアイドル・後藤真希はどのような印象を抱いているのでしょうか?

平成のトップアイドル・後藤真希から見た令和アイドルは「かわいいは当たり前」

――後藤さんから見て、今のアイドルにどんな印象を持たれていますか?

かわいいを追求しているといいますか、“かわいいは当たり前”というのが伝わります。「アイドルはかわいいが当たり前、私たちかわいいを極めています」みたいなものが、バッと伝わる。
例えば『LOVEマシーン』を一緒にやりましょうってやった時も、かわいいを伝えたいんだなと感じたんですよね。

私がモーニング娘。を現役でやっていたときは、パフォーマンスのテーマ。例えば『LOVEマシーン』は『LOVEマシーン』、『恋愛レボリューション21』なら『恋愛レボリューション21』のイメージで、それになりきるではないですけど、ミュージカルみたいにパフォーマンスを極めるような感じで披露していたので、どちらかと言えばクールよりな表情が多かったりとか、もしくはちょっとまた方向性の違う顔をするという見せ方でした。

でも、今のアイドルの方たちはスタッフの方と打ち合わせをしたり、カメラ割りはしっかりチェックして、ちゃんとここでかわいい表情を作るって決めている感じがすごく伝わってきて、思わず聞いてしまいましたもんね。「カメラ割りって毎回チェックするの?」って。そうしたら「します」と言っていて、だから本当にすごいなと思います。

――確かに、歌番組でカメラ目線をバチッと決めている印象がありますね。ありがとうございます。最後に、今後の目標をお聞かせください。

6月に配信された『チェケラ feat. 花村想太(Da-iCE)』で、久々にちょっとハロプロにもあるような明るいはっちゃけたエモさを出していって、ファンの方的には「こういうの待ってた!」という方も結構いると思うのですが、今回のアルバムの方向性はまた全然違って、ちょっとクールで私自身でも新鮮だと思うような新曲も詰め込んで作っていたりするので、どうパフォーマンスをして、どうやって新しい人にファンになってもらえるのかを考えることが、まずは課題で目標になっています。

あとは、美容もすごく好きで、コツコツ毎日ケアをしていたりするので、プライベートみたいな感覚で好きなことでも世の中の方たちに良いと思ってもらえるような何かを生み出したいなと思っています。そういう開発的なものもチャレンジしてみたら楽しそうだなと思いますね。

撮影:今井 裕治

【リリース情報】
後藤真希 『COLLECTION』
10月15日(水)発売
・初回生産限定BOX 4CD+3Blu-ray 29900円(税込)
・通常盤 1CD 3000円(税込)

<収録内容>
【CD:DISC1『COLLECTION』】※初回・通常盤共通
1)「そうだ! We're ALIVE」 後藤真希
2)「Memory 青春の光」 後藤真希
3)「NIGHT OF TOKYO CITY」 後藤真希
4)「Which? Prod. Giga」 後藤真希
5)「What?」 後藤真希
6)「チェケラ」 後藤真希 feat.花村想太(Da-iCE)
7)「チェケラ」(Instrumental)

【CD:DISC2〜4】
DISC2:ALBUM「SWEET BLACK」+「ONE」リマスター
DISC3:ALBUM「Gloria」+「LOVE」リマスター
DISC4:ALBUM「VOICE(愛言葉)」リマスター

【Blu-ray  DISC1〜3】
DISC1:後藤真希ハロー!プロジェクト時代MusicVideo集
DISC2:後藤真希AVEXリリースMusicVideo集+「チェケラ」MVメイキング映像
DISC3:後藤真希ライブ映像セレクション

【同梱特典】
・完全撮り下ろし40P 豪華フォトブック
・25周年記念サーモタンブラー
・特製アクリルスタンド