中島美嘉さんが、『ザ・ノンフィクション「ギャンブルをやめたくて〜また 家族と暮らしたい〜前編」』 (9月14日14時~/フジテレビ※関東ローカル)の“語り”を担当します。

やめなければ生活が破綻するのに、どうしてもやめられない…ギャンブル依存症に苦しむ人々が最後にたどり着く都内の回復施設では、30人ほどが共同生活を送りながら、依存症からの脱却に向けて取り組んでいます。人生を立て直そうとする彼らの“再生の物語”です。

ナレーション収録後、中島さんにインタビュー。約3年ぶりとなる『ザ・ノンフィクション』ナレーションの手応えや、映像を見て感じたこと、そこから思い起こした自身の記憶などについて聞きました。

愛妻弁当を食べる時間も惜しみギャンブルに…再び妻子と暮らす日を願い再起を図る

やめなければ、生活が破綻するのに、どうしてもやめられない。愛する家族を失い、多額の借金を抱え、人生を狂わせてしまうのに…。

新宿区にある「東京グレイス・ロード」は、ギャンブル依存症に苦しむ人々が最後にたどり着く回復施設です。

元警察官や元金融業者など肩書も過去も違う30人ほどが、家族や社会から距離を置き、ギャンブル禁止、飲酒禁止、スマホ禁止など厳しいルールのもと、共同生活を送りながら、依存症からの脱却に向け、取り組んでいます。

ギャンブル依存症回復施設の入寮者たち

自動車工場で働いていたケンタさん(仮名・32)。ギャンブルにのめり込むあまり、昼休みには愛妻弁当に手をつけず、帰り道の車中で窓から弁当を捨てていたといいます。そんな生活を断ち切ろうと施設に飛び込み、再び、妻と子と一緒に暮らす日を願っています。

妻は、施設の費用や債務整理のための弁護士費用も用意し、家族を裏切った夫を支えてくれていました。ところが、1年がたったある日、弁護士費用が支払われていないとの知らせが…「見捨てられたのではないか」という不安が、ケンタさんの心を覆い始めます。

ギャンブル依存症の入寮者と妻子

施設の寮長を務め、ともに依存症からの脱却を目指す仲間たちからの信頼も厚いアキさん(仮名・25)。「ギャンブルを断ち切り、再び、実家の家族の元へ帰る」と誓っていましたが、ある日、帰るはずの実家が売りに出されたことを知ってしまい…。

ギャンブル依存を克服し、人生を立て直そうと闘う人々の「再生の物語」を追いました。