あなたにとってのラスボスは?

浅草最強の最後の砦=“ラスボス”として、困っている人々を助けてきた松子。ドラマ出演者に、“敵わない存在=ラスボス”を聞きました。

遊井亮子

ラスボスは、甥っ子ですね!

赤ちゃんのころはミルクをあげたり、おむつを替えたりしていた甥っ子も、今では小学5年生に
なりました。ダメなことはきちんと叱りますが、基本的には何を言われても「それほしいの?」と聞いちゃうんです(笑)。駄菓子屋さんに行くと、一度で3000円くらい買ってしまうことも。

心に刺さるようなことを言ってくるんですよ。赤ちゃんのころから“アータン”と呼ばせているんですが、「アータンじゃなきゃヤダ」とか「アータンと一緒に行きたい」とか…。計算高いですよね。私がチョロいのをわかっていて、わざとそうしているんです(笑)。

 

浅丘ルリ子

日活時代、私の実家が調布にあったこともあり、若い俳優やスタッフたちがよく集まっていました。そんなとき、母が白い割烹着を着て台所に立ち、鼻歌を口ずさみながら手料理をふるまってくれたんです。その姿を思い浮かべると、とてもやさしく温かく、そして頼もしい存在でした。

研ナオコ

やっぱり母ですね。母にはすべてにおいて敵いません。子育てをして、自分が大人になって働いてみると、母はもっと過酷なことを乗り越えてきたんだと実感します。人間としても到底敵わない。母は本当に偉大だと思います。

左から)研ナオコ、浅丘ルリ子 

吉田崇展(ズーカラデル)

ラスボスは、世界的バンド・オアシスのノエル・ギャラガーです。とにかく口が悪くて、ひどいこともたくさん言う人ですが、その裏には熱さややさしさが確かに伝わってくるんです。僕自身も、そんな両面性を持ち続けたいと思っています。

ただ正直、あの絶妙なバランスを身につけるのは、一生かかっても難しいなと感じながら日々過ごしています。

鷲見こうた(ズーカラデル)

ラスボスは、やはり父です。音楽を仕事にして生きている人で、ずっと憧れてきました。父はコントラバス、僕はエレキベースと楽器こそ違いますが、音楽に向き合う姿勢は同じです。技術を磨くことに時間を惜しまない姿を見て、その姿勢を目標に、これからも音楽に真剣に取り組んでいきたいと強く思っています。

山岸りょう(ズーカラデル)

小学生のころ、とても印象に残っている先生がいます。かなり独特な方で、こちらが適当なことを言うと、すぐに「今、適当なことを言っただろう」と鋭く指摘されました。その経験が強く残っていて、今でも発言するときに「もし、あの先生の前で言ったら…」と考えてしまいます。

そんなふうに、心の中にはいつまでも“イマジナリーな先生”が存在していて、自分の価値観に大きな影響を与えてくれたのだと思います。 

ズーカラデル(左から)鷲見こうた、吉田崇展、山岸りょう