三浦透子さんが、『ザ・ノンフィクション「あなたに帰るところはありますか 〜塀の前で待つ人〜」』(8月24日14時~/フジテレビ※関東ローカル)の“語り”を担当します。

元受刑者の社会復帰を、事業として後押ししている松浦未来さん(38)。ほぼ毎朝、刑務所の塀の前で“出待ち”をし、帰る家のない出所者に住まいを提供しています。「人生のやり直し」を語り続け、裏切られても信じる松浦さんの覚悟と、元受刑者たちの再生の物語です。  

ナレーション収録後、三浦さんにインタビュー。松浦さんの印象のほか、2025年4月に結婚した三浦さんが思う“帰る場所の大切さ”、「あきらめなくて良かった」と思った挑戦などについて聞きました。

身寄りのない出所者を親身になって支援…その先に思いがけない“事件”が

あなたに“帰る場所”はありますか…?

朝早くから刑務所の前に立ち、出所者の“出待ち”を続ける男は、そう語りかけます。

大阪で更生自立支援のためのグループホームを運営する松浦さんは、元受刑者の社会復帰をボランティアや寄付に頼らず、事業として後押しする挑戦を続けてきました。

大阪刑務所前で出所者に声を掛ける松浦さん

ほぼ毎朝、大阪刑務所から出てきた人に声を掛け、帰る家がなければ住まいを提供し、更生への第一歩を支えます。生活保護の手続きや仕事の紹介、健康管理、格安な食事の提供…手を差し伸べられた人たちは、再び罪を犯すことなく新たな人生を歩んでいます。

松浦さんが親身に元受刑者たちに寄り添うのは、自らも犯罪に手を染めた過去があるから。札付きのワルだった自分だからこそ、罪を犯した者の痛みを理解し「人生はやり直せる」ということを伝えられる…。

グループホームの住民の世話をする松浦さん

この日、刑期を終えたのは、約40日間服役していた高橋さん(仮名・56)。

身寄りのない彼に、松浦さんは住まいと生活の再建をサポートします。市役所での手続き、作業所の申請、そして新しい部屋の鍵渡し…。

ところが、その先に待っていたのは、思いがけない“事件”でした。

さらに、事業開始当初から支援してきた、ギャンブル依存症に苦しむごっちゃん(仮名・45)は、わずかな生活費まで競馬につぎ込んだ果てに…。

「諦めなければ、どんな人間でも必ずやり直せる」決して諦めない男性と元受刑者たちの1年を追いました。