センスのよい着物のスタイリングとは、どのように決まるのでしょうか?
着物のスタイリングには「物語性が重要」「ヘアメイクが点数の50%を占める」と語るのは、着物スタイリスト、DJとして国内外で活躍するマドモアゼル・ユリアさん。著書『きもののとりこ』(世界文化社刊)が、発売即重版が決定するなど、着物関係の書籍では異例のヒットとなり、着物好きのみならず幅広い世代からも注目を集めています。
ユリアさんが本書に込めた思い、自分らしいスタイリングのコツ、着物初心者に向けた“最初の一歩”を、たっぷりの写真と合わせて紹介します。
マドモアゼル・ユリア「着物に興味がない人にこそ届けたい」
――まずは、本書のテーマについて教えてください。
着物は「自分ごと」にならないとなかなか興味を持てないので、そういう方が着物の本を買うことは、ほぼないと私は思っています。この本は、着物の世界は知らないけれど、「写真がきれいで小物がかわいい」という理由で手に取っていただき、「読んでみたら面白かった」と言ってもらえたら嬉しいなという思いで作りました。
私は着物も洋服も好きですし、古今東西を問わずいろいろなことに興味があるので、着物が好きな方はもちろん、興味がない方にも楽しんでもらえるような、「こういう着物の本があったらいいのに」とずっと構想していたものを形にしました。
――着物の本というと、ハードルが高い印象がありますが、この本は斬新な柄や面白い組み合わせが紹介されていて、見ているだけでも楽しめます。反響はどうでしょうか?
自分が思っていたよりも多くの反響をいただき、びっくりしています。私が主宰している着付け教室には、幅広い世代の方がいらっしゃいますが、その皆さんからも嬉しい言葉をたくさんいただいています。
――特に印象的だった反応はありますか?
自分の中では「普通」だと思っていたことに、「驚いた」という反応がありました。例えば、着物のスタイリングがどんなにうまくいっても、ヘアメイクが微妙だと、「自分の中での点数は半分」という話についてです。
私の中では、着物とヘアとメイクを合わせて「100点満点」と考えているのですが、その中でも「ヘアメイクが点数の50%を占めている」という話には、びっくりしたと言われました。
/写真:森山雅智
