<清川あさみ コメント>

磯村勇斗さんは、内側に深い感受性を秘めている方。静けさの中に爆発的なエネルギーを感じて、今回の“心で物事を感じとる”主人公像にとてもリンクして、ピッタリ。

堀田真由さんは、いつも柔らかい透明感がありながらも、どこか芯の強さを感じる素晴らしい女優さんです。彼女が演じることで、この物語に“信じること”の温度が宿ったように思います。

稲垣吾郎さんは「ご本人も常に現実と幻想の間を自在に行き来できるような存在感。役柄にも近い、少し超越したような雰囲気があり、この物語のもうひとつの軸になりそうで楽しみです。

オープニング映像やキービジュアルでは、“見えないものを視覚化する”ことに挑戦しています。

例えばキービジュアルでは、夜空に糸やビーズを写真に重ね、まるで感情や記憶、希望がにじみ出るようなきらめく質感を加えました。また、空には「見えないルールの糸」が張り巡らされています。これに気づくかどうかは見る人次第ですが、そこに「自由と不自由」というこの作品の根底にあるテーマを込めました。

このキービジュアルの星空に込めたのは、「規則の怖さ」と、それでも生まれてくる「希望」です。人は知らず知らずのうちに“見えない校則”に縛られ、それに適応しようとする。でも、その中で本当に守るべきもの、自分の心にしか聞こえないルールに気づけたとき、初めて人は“自分の星”で生きていけるのかもしれません。

そんなメッセージが、映像やビジュアルのどこかに、にじんでくれたらうれしいです。