9月22日(月)、磯村勇斗さん主演、堀田真由さん、稲垣吾郎さん出演の月10ドラマ『僕達はまだその星の校則を知らない』最終話が放送されます。
このたび、磯村さんと、脚本・大森美香さんのスペシャル対談企画が実現。オリジナル脚本となる本作。主人公・健治は、磯村さんのあて書きとなっています。主演、脚本家それぞれの視点から、最終回の見どころやドラマの反響、撮影を振り返ってのコメントが到着しました。
<磯村勇斗×大森美香 コメント>
――最終話を見た感想は?
磯村:撮影当時の思い出を振り返りながら見ていました。ラストにふさわしい法廷のシーンなど、第1話の模擬裁判をなぞらえるような形で最後を締めくくるという落とし方も、とても好きなシーンです。
その裁判をこれまで出演してきたみなさんが見ているというところも。あと個人的にうれしかったのは、新しい「ムムス」の登場です。

大森:私は見ていてとても充実感があり、たくさんの幸せが溢(あふ)れているうれしさとともに、「終わっちゃった」という寂しさがあって、もっと見ていたい気持ちになったというのが正直なところです。今まで出てきたいろいろな方たちの思いが一つひとつ詰まっているように感じて、うれしい気持ちになりました。

――ドラマについて、どんな反響、声が届いていますか?
大森:20年くらい連絡をとっていなかった知り合いから「ドラマ見ているよ、すごく面白い。引き込まれて見ていたら、大森さんが書いていたんだと知って連絡した。これからも楽しみにしてるよ」という連絡を受けたり、周りのママ友さんから熱い感想をたくさんもらったりして、すごくうれしかったです。
「小説みたい」という感想もいただいて、うれしく思っていたら、とある出版社さんから「小説化しませんか」とお声がけをいただきました。もうすぐ締め切りで、今、がんばって書いているところです。真剣に見てくださっている方が多いことがうれしいです。
磯村:僕も、20年近く連絡をとり続けている幼なじみが、初めての民放での主演ということに驚いてくれました(笑)。毎週楽しく見ていると言ってくれています。このドラマではない、ほかの撮影現場のスタッフさんからも「毎週楽しみにしている」「あの回のあのシーンが本当にステキだった」という話もよくしていただきます。「このドラマで救われた」と連絡をくれた方もいらっしゃいました。誰かの背中を押してあげたり、救いになっていたりすることを聞くと、このドラマに参加してよかったなと思います。
――印象的だったシーンは?
磯村:全部のシーンが印象深いです。みなさんと撮影で絡んできたのでなかなか絞れないですが、第10話の天文室で一緒に過ごしてきた生徒のみなさんが集まって、その空間で話すということは今までなかったので、独特の緊張感がありましたし、最終話が近いこともあって、みなさんのいろんな思いが集結していたことを思うと、忘れられないシーンかなと思います。やっぱり健治の言葉が本当にステキなんですよね。
大森:とんでもない。
磯村:本当にステキな言葉を、健治を通して、自分が話すことができて幸せでした。
大森:そう言っていただけて、こちらこそ幸せです。私は、ひとつのシーンを選ぶことは難しいのですが、天文部の合宿のときに、みんながたわいのない話をして仲が深まっていくシーンが好きです。みなさんの雰囲気がお芝居の中から伝わってきて、こんな夜をみんなで一緒に過ごしたら、絶対に絆が深まるだろうなというところが、特に感動するシーンではないと思うのですが、とてもジーンとしたことを覚えています。
第5話のラストの健治さんと珠々さんがお話するシーンもとても心に残っていますが、やはり何気ないところから生まれる絆のようなもので感動しました。違うドラマだったらカットされているかもしれないような、そんなシーンを、じっくり時間をかけて、空気感を描いてみることができたことはとっても幸せだなと感じます。
――磯村さんは、生徒役を演じたみなさんから寄せ書きをプレゼントされました。
磯村:はい、読みました。みなさん一人ひとり、長文で、自分の言葉で書いていてびっくりしました。やっぱり、恥ずかしいじゃないですか。たとえ先輩が相手でも僕だったらふざけて書いてしまう気がしますが、誰一人ふざけていなくて、真面目に向き合ってくれているんだろうなと思いながら読んでいました。
生徒役のみなさんにとって、この『ぼくほし』が本当にひとつの大きな思い出になっているんだろうなと思いましたし、僕たちのことをよく見てくれているんだなと思いましたね。しっかり見て、学ぼうとしてくれていたことが感じられて、そういった言葉を残してくださって、うれしかったです。
大森:そう、寄せ書きの言葉を読んでみても、みんな真面目で、磯村さんたちの背中を一生懸命追いかけているという感じが、にじみ出ていましたね。
――本作はオリジナル作品で、主人公もあて書きです。磯村さんが演じた健治はいかがでしたか?
大森:第1話を初めて見たときに、思っていた以上に男っぽくて、それでいて傷つきやすそうで、私の想像から飛び出していたこともあり「わぁ、こんななんだ健治くん」と正直ドキドキしましたね。これから先も大切に作っていかなきゃという気持ちが余計に増しました。
私は、こういう人がそばにいたらいいな、と思える人を描くのですが、力強く男っぽいところがありながら、一歩間違えたら崩れてしまうような危うさや儚(はかな)さもあって。一緒に大切に進んでいきたいなと、第1話を見たときに強く思いました。「健治はこんなふうになるんだ」と毎回ドキドキしながら見ていて、刺激的でした。
磯村:大森さんと一緒に話し合いながら役を作っていける、というわけではなかったので、すごく面白いですよね。脚本家さんが思い描いていた健治と、実際に自分が演じてみる健治というのは、予想通りの部分もあれば、そうじゃない部分もあったりして。
「健治をこう演じます」と報告はしないですが、自分が演じて映像になることで、ひとつの報告になりますし、こういったことが脚本家さんとの会話だと思っています。刺激的な時間を2人で過ごさせていただきました(笑)。
健治は僕も出会ったことのない、新しい挑戦的な役でもあったので、脚本をいただいて咀嚼(そしゃく)していくことは非常に難しい作業でしたが、刺激的でした。
大森:うれしい。
