日本時間の6月23日午前5時過ぎから始まった、ロサンゼルス・ドジャースとワシントン・ナショナルズの一戦。大谷翔平選手(30)がピッチャー復帰2戦目の先発マウンドに上がりました。

復帰1戦目となったサンディエゴ・パドレス戦では、デッドボールが飛び交う大荒れの試合になる中、二刀流復活を見せつけた大谷選手。

復活2戦目となる試合の調子は?2006年WBCで世界一に輝いた、里崎智也氏と川﨑宗則氏に詳しく解説いただきました。
今はまだ“調整中”?里崎&川﨑が見た“二刀流大谷”
復帰2戦目、ピッチャーでは、1回18球を投げ2つの三振。バッターでは、8回裏に8試合ぶりの26号2ランホームランを放ち、勝利に大きく貢献した大谷選手。

――前回は1回で28球、今回は18球でしたが?
元メジャーリーガー 川﨑宗則氏:
本当ならオールスター明け、8月に投げる予定だったのが、まだ6月でかなり前倒しなんですね。だから、味方に投げるとか、内野の選手に投げるとかそういう段階の中で、もういきなり前倒ししてイニングを投げているので、しかもお客さんがいる中で、かなり体の負担があるので、まずは慎重にいっていますね。

野球解説者 里崎智也氏:
本当ならば(ピッチング調整を)マイナー、2軍でやるとこなんですが、大谷選手は打つ方もやるからマイナーに行けないので、その調整を今メジャーでやっているだけなので、まだ復活ではないんです。練習中の、リハビリの中のステップアップの一環ですね。
ここから、イニング数や球数が徐々に増えていって、オールスター明けに100球、5イニングいければ、予定通りかなと。
3度目の手術は避けたいので、やはりそこはゆっくり自分の体と相談しながら。

――二刀流が始まってから、バッターとしての負担は?
川﨑宗則氏:
バッターとしての成績はもちろん(二刀流の)負担があるんですけど、なんか本人は楽しそう。もう二刀流をやりたくてアメリカに来ていますから、楽しくて仕方ないと。1イニング投げてベンチに帰って水も飲まず、バットを用意してはい!ですよ。彼しかできない。

そんな大谷選手が、次回登板する日はいつなのか。
前回の登板は6月17日で、中5日で23日に投げているため、同じように中5日であれば、次は29日の日曜日あたりではないかという予測もあります。

渡辺正行氏:
二刀流で活躍するのはワクワクしていいんですが、だけどやっぱり怖いじゃないですか、けがをしたら嫌だし…。バッターで結果を残しているんだから、そこまでやる必要あるんですかね。(二刀流)見たいよ?見たいけど…長く選手でいてほしいじゃないですか。

川﨑宗則氏:
僕も小学校では投げて打っていたんですよ、でもだんだん分割されて、キャッチャーに行き、ショートに行き、ピッチャーがどんどんできなくなっていくんですけど。
それを、(大谷選手は)小学校からずっとやれている、僕の憧れでもあるんです。僕らもうらやましいですし、ぜひやってほしいです。

――例年6月が絶好調なことから“ミスタージューン”と呼ばれる大谷選手、今年はまだ6月のホームランが少なめですが…
川﨑宗則氏:
5月に15本打ちましたので、バッティングの確率というのは、そういうことですよね。
5月に15本も打たれると、相手のメジャーリーガーも何億ももらっているピッチャーですから考えます。なので、ちょっと打てない時期もありますけど、それを修正できるのが翔平さんなので、もう徐々に修正ができてきています。
里崎智也氏:
ホームランが出なかったときに、出ているときと何が違うかと見たときに、トップの位置がちょっと浅めになっているのかなというのは思ったんです。結構インコースを攻められていたので、バットの出方をよくするために、体を開いてちょっとトップの位置が浅くなることで、角度が付きにくかったのかなと思いましたが、きょうのホームランで…、ここから量産するんじゃないのかなという感じはしました。

――6月はあと6試合くらいありますが何本打ちますかね?
川﨑宗則氏:
あはは、打ちますよ!6試合で30打席…じゃあ25!
渡辺正行氏:
でも本当にそれくらいやりそうな方ですからね。

里崎智也氏:
30号にはのると思います。
(『サン!シャイン』 2025年6月23日放送より)