翌日、朱羅と梵天が明日花と筆談して体調などを尋ねていると、孝が病室にやってくる。

手話で病院での様子を聞く孝だが、明日花はそっけない。何度か手話でやりとりするうち、孝が「そんなこと言うな!」と大声を発した。

孝は朱羅たちに怒鳴ってしまったことを謝って病室から出て行く。

朱羅(松本若菜)「言いたいことがあるならちゃんと伝えたほうが良い」

次の日、梵天は明日花の病室に入るのをためらう孝に会う。明日花と孝を心配する梵天は、近くのベンチで昨日、2人が何を話したのかと尋ねた。

孝によると、明日花はずっと父に迷惑をかけていると自分を責めていたという。孝の妻が自分を出産した際に亡くなったことも知っていた。

そのため、明日花は「私なんか生まれてこなければよかった」と手話で伝え、孝は思わず怒鳴ってしまったのだ。

妻に合わせる顔がないと悔やむ孝。一方、梵天の頭には「出産時に妻が…」と、高齢出産を懸念する美鈴の姿がよぎる。

梵天と孝の会話を、朱羅が聞いていた。

明日花の病室へ向かい、ノートに「私には両親がいない」と書いて見せる朱羅。驚く明日花に、朱羅は大切な人が突然いなくなる可能性を示しつつ、「言いたいことがあるならちゃんと伝えたほうが良い」と書いて見せた。

次の日も孝は病院までは来るが、明日花の病室に入ることができないでいた。そんな孝に、朱羅は「あの子、待っている」とだけ告げて去っていく。